上野山荘の前庭に、雪掘って"かまくら"作りました
世界最南端の町で生活す  その15
2009.07.28 【ウシュアイア / アルゼンチン】
ここ4日間、雪が降りっぱなしです。
綾子おばあちゃん曰く「こんなに続けて大雪が降ったのはウシュアイアに来てからの26年間で2回目」という程の大雪だそうです。
しかし雪かきが大変で、雪をどけてもまたすぐに積もっちゃいます。
降り始めの当初は「特大雪だるまとカマクラを作るぞー!」なんて盛り上がっていたのですが、ここまで雪が降ってくるとそんな気分はどこかへ……ずっと雪国の生活に憧れていたけれど、実際には楽しいことはあまりなく、大変なことばかりなのですね。

「全然雪降らないし、もうスキーは駄目だ」なんて言ってた頃の天気よカムバック!
雪降ったのはいいけれど、めちゃくちゃ吹雪いてるし、これじゃもうスキーは無理……。
猛吹雪で衛星放送もノイズだらけでTVすら見れません。
バスもタクシーも全然動いていなく、外出もなかなか難しい状態なのです。

7月31日発のブエノス・アイレス行きの航空券を買ったので、ウシュアイア滞在もあと3日。
残り少ない時間を綾子おばあちゃんとゆっくり過ごすための大雪なんですね、きっと。

●上野山荘の正面で火事発生!

風に吹かれて、建物の何倍もの長さの炎になってました、怖い!
こんな大雪が降りだす前日の夜、上野山荘の前の岩山の上に建っている家が火事になりました。

おばあちゃんの部屋で一緒にTVを見ていると、消防車のサイレンの音。
窓の外を見てみると、斜め前の家が燃えているではないですか!
火はどんどん大きくなり、あっという間に家全体が火の渦の中に。

綾子おばあちゃんは燃え盛る炎を見ながら「もしここ(上野山荘)が燃えちゃっても、私は逃げ出せないねぇ」と、とても火事を怖がっていました。
台所のコンロの火を点けっぱなしで出かけちゃったり、ストーブの上に洗濯物を干してボヤになった旅行者がたまにいるようで、火事が本当に怖いようです。

そんな綾子おばあちゃんの横で「うわー、火がすごい〜!雪乞いだ、燃えろ〜!」と火事に目をキラキラさせて興奮気味のけんぽこ……その罰なのか、それから連日、吹雪の中でヒーヒー言いながら雪かきをしているのでした。

裏庭で愛犬トゥルーチャと遊ぶ♪