真っ白な砂漠に無数のオアシス、ここは地球ですか?
ここはどこ? 地球じゃないような光景に興奮!
2009.08.21-24 【バヘリーニャス / ブラジル】
ひろみんがブラジルで一番行きたかった場所がレンソイス・マラニャンセス国立公園。
1年のうちに4ヶ月間(6〜9月)だけ、真っ白で広大な砂漠の中に雨季の雨によって無数のオアシスが出来る場所です。
そのレンソイス観光の拠点の町がバヘリーニャスです。
ベレンの後に立ち寄ったショボショボな世界遺産の町:サン・ルイスを経て、やってきました。
サン・ルイスは、あまりにショボ過ぎて近況を書く気になれないほどの町でした。
『行ってはいけない世界遺産BEST 5』に推薦したいと思います。

さてさて、出会った旅人に「ブラジルで一番良かったのはどこ?」と聞くと大体が「レンソイス(またはボニート)」と答える場所なんですが、私達はレンソイスの存在を南米に来るまで全く知りませんでした。
旅行者が言うには「雨季のウユニ湖並みに凄い」とか「レンソイスを見たら『他はもういいや』ってくらい」という程なのですが、日本ではあまり知られていない場所なんですね。
ちなみに欧米の旅行者には大人気の場所で、ロンリープラネットでも絶賛していて、更にはここからフォルタレーザへ抜ける海岸沿いの旅は『ブラジルでの一番の旅』とまで。

「そんなに凄いなら、これは行くっきゃない」と半年以上前からずっと楽しみにしていた場所なのでした。

●真っ白な砂漠と無数のオアシス
到着した翌日の午後のツアーに参加しました。
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■レンソイスへのツアーについて
 ツアー代はディスカウント可能。
 言い値はツアー会社によって50〜60レアルですが、
 大体どこでも30ヘアルまでは下がりました。
 私達は数回行くと交渉したら、
  ・ 1回目:30レアル、2回目:25レアル、3回目以降:20レアルでOKでした。
 サン・ルイス行きのバスチケットオフィスの2軒隣の『SANTOS Tourism』が、
 対応も良く、値引きも即OKでオススメ。
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ツアーは午前と午後がありますが、午後は『夕焼けが見れる』とのことだったので午後に決定!
午後から少し曇り始めたのですが、日が照ると暑過ぎるので「こりゃ快適でイイね〜」などと2人して喜んでおりました。
バヘリーニャスの町から『トヨタ』と呼ばれる4駆のトラックの荷台に座席をつけた車に乗り、揺れ揺れの砂の悪路を走ること1時間。

トヨタ車じゃないボロボロのトラックでも『トヨタ』、コレ如何に?
国立公園の端っこに到着。
そこから歩いて砂丘を登ること5分、これがけっこう疲れました。

砂丘の頂上部。 ここを登ると凄い景色が!
息を切らして登りきると、まさに絶景!!!!!
うーん、これは確かに凄すぎる。
白い砂漠ってのはエジプトで行った白砂漠以来ですが、ここはそれの100倍、いや1000倍凄い。

見渡す限り白砂漠の中に青く輝くオアシスがいっぱい。
こんな風景見たことない、ここは地球じゃないみたい!

デデーン!どこまでも真っ白な砂漠が広がり、全ての谷間にオアシスが!
広大すぎて、この凄さ、写真では伝わりません。
ちょっと残念なことにやや曇り空でしたが、曇っていても美しい。
晴れていれば、砂漠はもっと白く輝き、オアシスはもっと青く見えることでしょう。

ひとつひとつのオアシスというか"水たまり"は、かなり大きい。
オアシスの中にはウジャウジャ魚が居て、水に入ると無数に集まりツンツンと体を突っついてきます。
雨水が溜まったものなので淡水ですが、魚や藻、それに旅行者達による汚染(?)で若干濁ってます。
雨が溜まってスグならきっと透明なのでしょう。

さて、このツンツンしてくる魚ですが、大きい魚でも8cm程度で殆どは5cm以下の大きさばかり。
乾季は砂の中で干からびていて雨季で水が溜まると生き返るらしい不思議な魚だそうですが、そんな魚が居ることに驚きました。
環境に合わせて生きている生物は凄い、というか、干からびている状態ってニボシのようなんでしょうか?
水中カメラがないので画像はありませんが、体は半透明の魚で、酢醤油を垂らして踊り食いしたら美味しそうな感じでした。

オアシスで20分程泳いだら、次のオアシスへ移動して泳いでの繰り返し。
始めのうちは大喜びで泳いでいたのですが、途中から風が強くなってきて、泳いだら寒くなるので後半は泳がずにウロウロするだけにしました。

一部だけ見たら、どこかの海の砂浜のよう? 風が吹き始め水面が波立ってます。
やがて砂が猛烈に舞い始め、カメラは砂だらけになるし、寒さとホコリで鼻水が大量に……夕焼けどころか太陽も見えずでレンソイスは終了しました。

帰りは夕暮れの暗闇をガンガン飛ばして、バヘリーニャスに戻りましたが、町の手前の川を船で渡るのに大渋滞。
雨もパラパラ降ってきて寒くなってきた中を50分も待たされて、結果、ひろみんが風邪をひき、その後3日間寝込んだので再度レンソイス観光へは行けなかったのでした。
サン・ルイスを26日出発の航空券を買っているので、バヘリーニャスの滞在を伸ばすことが出来なかったのです……無念。

良かったような、ダメだったようなレンソイス観光でしたが、それでも、ここは絶対に観に来るべきと自信を持ってオススメします。
雨季の後、オアシスの水が沢山あるベストシーズン(6〜8月)に合わせて是非!

晴れてたらもっともっと凄かった場所に違いない、地球だけど地球じゃないような光景のレンソイスなのでした。

白い砂浜で ハイ、ポーズ! 男女のポーズが逆?

次はサン・ルイスへ戻り、再びカンポ・グランジへ。
沖縄ソバ、リベンジしとく?