南部アフリカの最高峰
2008.03.21-26
マラウイ湖のあと、首都のリロングウエを経由して南部アフリカ最高峰のムランジェ山を目指しました。
人の素敵なマラウイといえどもやはり首都は治安も悪く、タクシーも客引きもちょっと嫌な感じでした。
そんな首都はさっさと離れて、一路ムランジェへ。
キリマンジャロを断念したし、せめて南部アフリカの最高峰でも拝んでみるかとバスを乗り継ぎ、マラウイ南部へGO!

●南部アフリカ最高峰 Mt.ムランジェ
「登るぜ、ムランジェ!」と意気込んできたものの、ムランジェ山の山頂付近は大岩で本格的な岩山登りの道具がないと無理との事実。

え、スニーカーだけじゃ無理?。。。。。。。ダメだ、こりゃ。

ってことで、ムランジェ山の中腹まで日帰り登山をしてきました。
登山前日に山の入口近くの宿に宿泊し、川で泳ぎ、近辺のハイキングを楽しみ、翌日朝6時から登山開始!
ごく普通のハイキングコースと思っていたら、これが結構急斜面が多くて大変でした。

フーフー言いながら汗だくで必死に登ること5時間、やっと目的地の台地が見えてきました。
山頂の台地には水が流れ、澄み切った空気と青い空、この台地のそびえる山がまた美しい。
ムランジェ山の台地でちゃんばら中
台地の上に更に山があります。
この台地にある山を登れば山頂ですが、ここからは本格道具が必要な登山となります。
私達は日陰でお昼ご飯を食べた後、途中道を間違え迷子になりつつ、来た道を引き返しました。

●Mt.ムランジェは材木の宝庫
この台地には材木切り場があり、加工した材木を現地人が人力で運び降ろしていきます。
私達が息を切らして登った急斜面を何十Kgかの板を頭に載せて、えっちらおっちらと運んでいきます。
1人が大体3枚、 筋肉隆々の人は5枚以上、子供は1枚を汗だくになりながら運んでいました。
えっちら、おっちら、板を頭に載せて汗だくで降りていきました。
ほとんどの人が裸足ですが、ぬるぬる滑る斜面も颯爽と、ムカデがゴロゴロ転がる小石だらけの道も堂々と歩いていきます。
一軒の家を建てるのにどれだけの板が必要なのか想像も分かりませんが、一体、板1枚を運んでいくら?
人によって運んでいる枚数が違うので、多分、歩合制と思います。
私達が往復8時間掛かった道を下りは頭に板を載せて1日数往復。
山麓まで滑車を作るより、人間を使った方が安く上がるのだとは思いますが、これは大変な重労働です。
それでも仕事がないよりはマシなのでしょう。

貧しくとも皆とてもにこやかで優しい国マラウイ。
マラウイの人々が一日も早く豊かになる事を心から願ったムランジェ山なのでした。
下山途中、とても愉快な人に会いました。
手にしている道具(ナタ、ナイフ、クワ)がちょっと怖いですが(笑)
ムランジェ/マラウイ
宿泊 その1: CCAP Resthouse(ムランジェ山の登山申し込み所近く。ムランジェの村から事前予約必要) VIPルーム1人1000MKW(計4000MKW) (ダブルベッド2部屋+トイレ+シャワールームを4人でシェア)  トイレ・水シャワー付
★★★★★★★★☆☆ 80点  登山口にある教会運営の宿。 予約したドミトリーは小汚い部屋だったが、交渉して少し高い値段でVIPルーム宿泊OKに。 部屋、ベッド、トイレ共にキレイ。 シャワールームだけが少し汚く、水のみ。
宿泊 その2: Mulanje Motel(ムランジェ村の入口直ぐ左) ツイン:800MKW  トイレ・水シャワー付、蚊帳付
★★★★★☆☆☆☆☆ 50点  安い分、設備は悪い。 この宿併設のレストランは美味しくて料金もそこそこ。 他で食べる気がしなく毎日ここで食べてました。
物価: Mulanje Motelの定食一品350MKW前後、その他、野菜類はとにかく安い5〜20MKW程度
お勧め: 1.ムランジェ山ハイキング。 2.村からムランジェ山を眺めてノンビリ。