マラウイって凄い!!
2008.03.09-17
ウザウザだったタンザニアを抜け、人が良いと評判のマラウイへ。
はてさて、マラウイってどんな国?

●正直・嘘つき、どっちなの?
入国は非常に簡単でスムーズで入国審査官は「遠い日本からようこそ!」と非常に親切で国境からの移動についても丁寧に教えてくれました。
しかし、最初の目的地まではミニバスではなくタクシーを勧めてきます。
「君達4人のためにタクシーを手配してあげよう。1人400MKW(≒300円)で4人で1600MKWだ。 ミニバスは350MKW(≒260円)でギュウギュウ詰めだし、タクシーがいいだろ?」との事。

タンザニアでボリボリにウンザリしていた私達は、この審査官の発言を疑いました。
「なぜそこまで親切にするの?」と、そして事前に調べた情報よりも金額がちょっと高いのが引っかかります。

とりあえず、タクシーの件は保留して、国境の両替所に行き、余ったタンザニアのお金を両替し、ついでにミニバスの値段を聞くと「目的地まで350MKW」とのことで審査官と同じ値段。

更に念のため、外でブラブラしている現地人何人かに確認するとやはり皆同じ350MKW。
「タクシーだと1人400MKW」と親切に教えてくれる人も。
事前情報と値段が違ったのは、ガソリン高の影響で少しづつ値上げになっていたためでした。

ああ、審査官さん、疑ってごめんなさい。

審査官さんは、ただ親切にタクシーを手配してくれようとしていたのでした。
その後も出会う人が皆親切で、その度に「見返りを要求してくるんじゃないの?」と警戒し、向こうの親切を素直に受け入れられず。。。こんな感じでタンザニアとのあまりの差に戸惑いつつ過ごすこと数日。
なんと!!驚くべきことにマラウイでは殆ど誰もボッてこない事が判明。(土産物屋と都市のタクシーは例外)
日本じゃこの程度の親切は当たり前の事だけれども、長く旅行していて"人(現地人)を信じる心を失くしてしまった私達"にとってはかなりの衝撃。

どこへ行っても皆ニコニコしていて暖かい。
マラウイ、良いんじゃないの〜♪

●寄生虫の棲み家?マラウイ湖。
国境を越え、途中のムズズという町で一泊して、"ンカタベイ"にやってきました。
ムズズ/マラウイ
宿泊 : Muzoozoozoo(ムズズの奥地も奥地。行く必要が無いので場所も説明不要) ドミ 1人800MKW  トイレ・シャワー(数百匹の蚊が!) 共同
★★☆☆☆☆☆☆☆☆ 20点  バス停からかなり遠い、部屋もベッドも汚い&臭い、オーナー感じ悪い、値段だけは高いの4重苦の最悪宿。 ムズズで唯一まともな洋食を出す(JICA隊員談)らしいですが、値段の割りに美味しくもなかった。 共同シャワー(1つのみ)には蚊が数百匹生息。 持っていた殺虫剤を散布して事なきを得た。 行く必要全くなし。
物価: 買い物せずで不明。
お勧め: 特になし。 遅く到着しても、バス停でそのままンカタベイ行きに乗り換えた方が良い。 ムズズにはまともな安宿は1つも有りません。

"ンカタベイ"は数あるマラウイ湖畔の中でもかなりオススメの場所らしい。
なんでもアフリカの水場には大体どこでも"住血吸虫"がいるらしいのですが、マラウイ湖はその心配が少ないらしく、宿のスタッフに「安全?」と聞いても「極めて安全、問題なし」との返事なので、宿の下の湖岸からマラウイ湖を堪能♪
どりゃー!
宿の下から直ぐ湖に潜れます。
強い日差しの下、透明な湖の中は熱帯魚だらけで、青、赤、黄色、銀色と色とりどりの魚でキラキラ輝き、まるで映画のような嘘みたいに美しい水中世界が広がりました。 水中カメラがないのが非常に残念で残念で。涙。
泳ぎすぎて背中日焼けで真っ赤かになりつつも、何日もマラウイ湖を泳ぎまくり。

上:Junさんとけんぽこ、カヌーで漁に出る!?
下:ひろみんに水中モーターとして扱き使われるけんぽこ
そして夜、湖畔近くの道路を歩けば両脇の草むらにはホタルがビッシリ。
暗い夜道をピカピカと明るく照す無数の蛍に感激。
ああ、こんな沢山のホタルの光は見たことが無いよ。
このホタルを見れただけでも来た甲斐ありました。
自然万歳、マラウイ湖万歳!!
この両脇がホタルの光に包まれます。
夜に撮影するもデジカメには写りませんでした。
物価も安いし、ご飯も美味しい、人々も親切で文句なしの大満足♪

しかし後日、ザンビアで出会った"モザンビークのJICA隊員(海外青年協力隊員)"から「マラウイ湖は住血吸虫がいて危険ですよ。 隊員は皆、薬を飲んで泳いでます。」と聞き、感染症状が出るという1ヶ月後までドキドキした私達。。。
特に体調の変化も無いし大丈夫だったけど、マラウイ湖は薬を飲みつつ泳いだ方がいいかも?

それでも、マラウイ湖は薬を飲んででも泳ぐことをオススメする美しさなのです!!

とても楽しい、でもちょっと住血吸虫にビックリのマラウイ湖なのでした。
ンカタベイ/マラウイ
宿泊 : Butterfly Space(ンカタベイの湖沿いを歩くこと30分。到る所に看板あり) 1人540MKW(2シングルベッド+1ダブルベッドの部屋を4人でシェア。料金ドミトリー扱い)  トイレ・シャワー共同、キッチン&炭火使用可(有料:100MKW)
★★★★★★★★☆☆ 80点  湖から一番離れた小屋だったけれどテラス付きで眺めも良くてのんびりできました。 敷地から湖に潜れてシュノーケルグッズやカヌーの貸し出し無料。
物価: コカコーラ(瓶) 35MKW、ビール(瓶) 65MKW、ローカル定食一品150MKW程度、その他、野菜類はとにかく安い5〜20MKW程度
お勧め: マラウイ湖でカヌーとシュノーケル ※住血吸虫の予防薬を飲むことをオススメします。村の薬局で簡単&安く入手出来るらしい。