サバの骨を食べる子猫達
超快適!アモーレ塾☆
2008.01.23-28
4度目のカイロで、やっと宿泊できた『スルタン ホテル』。
いつも貧乏旅行者で賑わっており、なかなか泊まれなかったこのホテルには、ある1人の有名旅行者(というか長期滞在者)が住んでいます。
彼の名は"アモーレ丸山"氏(以下:丸山氏)。
長期旅行中に訪れたエジプトに住み着き、そのまま8年もエジプトに住んでいる方です。

スルタンホテルの一室を貸切った部屋には"世界中の旅行情報"が書かれた情報ノートが溢れ、間違いなく世界一の情報ノートの宝庫となっており、その情報ノートを元に"アモーレ塾"という形をとり、日夜訪れる(入塾する必要アリ)旅行者に様々な情報を提供しているのが、この丸山氏なのです。

●アモーレ塾に入塾せよ
この"アモーレ塾"の入塾条件として、
  ・ "スルタンホテル"の宿泊者であること

その他にも、下記のいづれかの条件があります。
  ・情報ノートへの書込み最低1ページ
  ・丸山氏への日本からのお土産(雑誌等でOK)を何か
  ・一発芸の披露
  ・アモーレ塾に対してのお手伝いを何か

つまりは宿泊者であれば誰でも入塾出来るってことです。
何はともあれ"スルタンホテル"に宿泊できないことには話になりません。

アスワンからカイロに戻るも、"スルタンホテル"には空きが無く、別の宿に泊まりつつ"スルタンホテル"の空き状況をチェックし、カイロ出発予定の2日前にやっと宿泊できました。

宿泊したのは1月26〜27日の2泊2日半。
その2日間に18時間以上もお邪魔して非常に楽しい時間を過ごしました。

私達は各自1ページづつ、情報ノートに旅行情報を記入して入塾OK。
塾生番号は260番、261番でした。

丸山氏の話は面白く、今日に至る経緯から始まり、旅行話を中心に実に様々。
そしてこのアモーレ塾には、丸山氏のカイロ駐在の友人等から頂いている数日遅れの日経新聞や日本の雑誌、文庫、日本のTV録画等が山盛りで、まるで日本のどこかに居るよう。
唯一エジプトらしいのは、時折聞こえる大音量のアザーン(イスラムのお祈りの時に流すコーランの読誦)のみ。

久しぶりに見る日本のTV録画(お笑い特番やドラマや映画など、色々♪)が新鮮で12時間以上もTV見てました。

最近、文化的娯楽から遠ざかっていたので本当に楽しくて楽しくて、あっという間に時間が過ぎていきました。

そして夜は丸山氏による"シェア飯の夕べ"。
「手伝いはいいから」との言葉に甘え、引き続き日本のTV鑑賞。
平行して、膝に日本の雑誌を置きつつ斜め読み。

初日は"カレー鍋"、2日目は"サバの塩焼き"でした。

丸山シェフの作る"癒しのシェア飯"
カレー鍋は丸山氏調合による特製スパイスカレー。
エジプトで"サバの塩丸焼き"が食べれるなんてシ・ア・ワ・セ。
画像右下:丸山氏とユキちゃん
どちらもメチャクチャ美味しくてエジプトでの食物Best1,2に決定。
ちなみに3位はサファリホテルで食べた"さばの味噌煮"。
ってどれも日本食ですが……。

驚いたことに、サバは日本からエジプトに輸入されていて、しかもナイル川で取れる淡水魚よりも安く購入できるのです。
日本で取れたサバがエジプトで消費されていることにビックリ。
この丸々と太った大きいサバ、エジプトでは80円程度だけど、日本で買うといくらするんだか?

日本文化にドップリと極楽な2日間を過ごすことが出来たのでした。
いやぁー日本文化って本当にいいものですね。

長期旅行者で日本文化に飢えている方は、是非、アモーレ塾へ!

そして出発の日、「これからの旅も安全で楽しく過ごせますように!」とホテル玄関で日本の国旗を振ってのお見送り。
丸山氏に、そして日本文化に癒されたスルタンホテルでした。
日本国旗を用意しているのにもビックリ。
ありがとう、丸山さん! 本当にお世話になりました!!
おかげさまで、エネルギー充填120%!

感謝感激のアモーレ塾なのでした。

次は再度アレクサンドリアへ行き、そこから飛行機でイエメンにGO!!
さらばエジプト、古代文明遺産をありがとう。
カイロ/エジプト
宿泊 1: SULTAN HOTEL(地下鉄ナーセル駅から徒歩5分。地下鉄出口沿いの大通りを東へ300m程、大きな交差点を左へ、1本目の路地を左。正面すぐに看板が見えます。2階。同ビル8階にはサファリホテルあり) 男女混合ドミのみ:11LE トイレ・シャワー共同、台所使用可
★★★★★★★☆☆☆ 70点  これまたカイロで有名な安宿。ボロい安宿で可もなく不可もなく50点。ダニが居るベッドもあるようなので要注意。 アモーレ丸山氏主催のアモーレ塾に価値アリの20点追加。

宿泊 2: DAHAB Hostel(Tala'at Harb(タラアトハルブ)広場交差点のMahmuudBassiuni通りを北西に150m程の右側。ビル1階に看板アリ。) W:35EL トイレ・シャワー共同
★★★★★☆☆☆☆☆ 50点  殆どの部屋が猫のおしっこ臭い。 スタッフの1人がウザくNG。シャワーのお湯の出が悪く、私達が居た頃は冬だったので寒くてシャワーが浴びれなかった。(夏ならあまり問題なし?) 無料の無線LAN設備アリ。無線LANが無ければ泊まらない宿。
物価: サバ大1匹 4EL前後(重さによる)
お勧め: 1.スルタンホテルの『アモーレ塾』(長期旅行者は特に) 2.毎週水・土曜日にハンハリーリ近くで行われるスーフィーダンスは必見(無料!)


アブシンベル大神殿
2008.01.20-22
エジプト最南端の見所、世界遺産のアブシンベル大神殿。
ルクソールの遺産づくしで神殿等には飽きているものの、ここを見ないとエジプトは終わらないって事で、やってきました"アスワン"の町。
ルクソールでまたも一緒になった"さっちゃん"と3人での観光♪

『アスワンは"アブシンベル大神殿"への拠点の町』、といっても大神殿までは280kmもあるため、ツアーは真夜中から出発です。
到着当日に宿泊先でツアー(60LE≒1250円)を申し込みました。

ツアー当日深夜3時半、 ピックアップしに来たミニバスを見ると空いているのは補助席のみ。
タイミング悪いことに、韓国の団体客が参加していて車内はギュウギュウ詰め……補助席は座席も背もたれも小さ過ぎて全然寝れず、非常に疲れる観光の始まりでした。

●忙しいぞアブシンベル観光
寝れぬまま朝8時過ぎにアブシンベル大神殿に到着。
ダムに沈む運命だったこの遺跡をユネスコが中心となり、莫大なコストを掛け60m高い今の場所に移したという程、貴重な世界遺産のアブシンベル大神殿・小神殿。
私達がエジプトで一番見たかった待望の世界遺産です。

『たっぷり堪能するぞ!』と意気込むも、ミニバスの運転手は「10時に集合」と皆を急かす。
大神殿と小神殿の2箇所しか見るものはないのですが、エジプトの遺跡に飽きているとはいえジックリ見たい。
1時間半では時間が足りない〜っ!と急いで回りました。
『我が巨像を沢山作るのじゃ!』
入口には同じ王様(ラメセス2世)の像が4つも配置。
欲張りな王様ですこと。
※内部は撮影禁止でした。残念。
『次は王妃も2つ作れ!』
こちらが小神殿で、またもや同じ王様が4つ+その王妃のが2つ。
小神殿といえどもデカイです。
※内部は撮影禁止でした。残念。
アブシンベル大神殿は、ほとんどの観光客がアスワンからの日帰り客で朝の同じ時間帯に集中します。
大型バスが30〜40台近く駐車場に止まり、数百人単位の観光客が一気にアブシンベルへとなだれ込みます。
そして皆1時間半程度で次の観光場所へと去っていくのです。
夜にはライトアップショーがあり、日暮れ以降にまた大量の観光客が押し寄せる。
アブシンベル大神殿は、毎日これの繰り返し。
神殿近くのホテル(4件のみ)に泊まれば、観光客が全然いないアブシンベルを満喫できるようですがどこのホテルも高額なので断念しました。

人、人、人で時間も少なくジックリと見学出来ませんでしたが、それでも大満足でアブシンベル大神殿を後にしました。

独断と偏見による世界遺産評価: ☆☆☆  (※☆5つが最高)
= アブシンベル大神殿・小神殿 =
ルクソールで遺跡に飽きていた割には楽しく見ることが出来ました。
安いツアーだとアスワンからの観光が大変なのが欠点。
人の居ない時間にゆっくりじっくりと見たい遺跡でした。


●アスワン周辺の観光もバタバタ
アブシンベルの次はアスワン周辺の観光です。

まずはアスワンダムの見学。
ダム入口でバスを降りて、何も見るものもなさそうな場所でたむろする観光客がいて不思議です。
その理由が直ぐに判明。
この観光、ダムの上に車を止めて両側を見るだけのもので、景色もショボショボで滞在時間は10分のみ。
それなのに入場料を取られ……ワザワザ立ち寄る必要もない場所でした。
降りた人達はこんな場所で入場料を取られるのを嫌がってバスを降りて待機していたんですね。
事前に知っていれば……むぅ、やられた。

次にイシス神殿。
ここは湖の小島にあるのですが、そこへ行くボートがクセモノ。
ボート代を公定料金よりボッてきたので、韓国の団体の人達が「公定料金で行け」と抗議するも「じゃあ乗らないでいいよ」と足元を見るむかつく態度。
ボートに乗るしか方法がないので結局言われるがまま。
しかも、ボートのオヤジ達は全員で結託して値段を下げません。
一番ムカツクのは入場券を買った後、エントランスを入ってからこのボートがある事です。
入場代に含んどけっ!つうの。
エジプトは、入場料払っている施設のトイレでもお金取ってくるし、こういう連中が非常にウザい。
ツアーといえどもガイドは付かないので、結局はボラれた料金でボートに乗ってイシス神殿へ。
「早く金払え」とオヤジ。
性悪エジプシャンは、みなこんな感じ。
映画の悪役みたい。(笑)
イシス神殿は、聖なる島の神殿だそうです。
イシス神殿で一番良かったのが、このネコちゃん
なぜか神殿の一番奥の壁画の前でまったりしてました。
ここに住んでますか、もしかして?
きっと素晴らしい遺跡ではあるものの、アブシンベル大神殿を見た直ぐ後なのでショボく見え……ボート代ボラれ損な遺跡なのでした。

その次は、オベリスク採掘場。
韓国の団体さん全員が「見ないでいい」と言い出して、危うくそのままツアーが終了しそうになった観光ポイントです。
そのまま宿に向かおうとしたので『ダメダメ、私達は見たい』といって全員を待たせつつ観光。
運転手は早く帰りたいので「20分だけ」とメチャクチャな観光時間を言ってきました。
観光に従事するエジプシャンは終始こんな感じで非常に自分勝手、というか"イスラム圏"の男の殆どが非常に自分勝手な人間ばかり。
一生懸命お祈りしている割に適当な人間ばかりで、"アラーの教え"は全く役立たずな気がします。

で、他の観光客は誰も観に来なかったので、オベリスクの近くまでダッシュ。
あまり期待してなかったものの、壁画や遺跡を見飽きていたため、作りかけのオベリスクが逆に新鮮に思え面白い。
タイミングよく日本人団体ツアー客がやってきたので、写真を撮ってるフリをして隣でガイドの日本語の説明を聞き、面白さ倍増。
やはりガイドっていいものです。 ガイド付きで観光すれば遺跡に飽きたりしないかも?

切りかけのオベリスク
小さくて分かり難いですが、ひろみん(橙)とさっちゃん(紫)が、
オベリスクの先っぽで"オベリスクポーズ"してます。
ガイドの説明を途中まで聞き、急いでミニバスに戻り、宿に向かってツアーは終了。
寝不足&時間に追われてバタバタの非常に疲れたツアーでしたが、満足出来た一日でした。

もうエジプトの遺跡はお腹一杯……ってことで、その他のアスワンの遺跡見学はせず、翌日の夜行列車でまたまたカイロへ戻る(4度目)のでした。
アスワン/エジプト
宿泊: Maruwa Hostel(駅近くのスーク通りのやや手前の路地を入った所。その辺の現地人に聞くと直ぐに分かります) ドミ:7LE トイレ・シャワー別
★★★★★☆☆☆☆☆ 50点  建物、部屋共々ボロボロ。部屋のドア、鍵が半分壊れかけ。 アブシンベルツアーはこの宿が最安。(近郊ツアー含めて60EL)
物価: ネット 不明。 スーパーでもボってくるので要注意。 レストランでは税金と言って余分に取ろうとします。これまた要注意。
お勧め: 1.もちろんアブシンベル大神殿ツアー。※同じツアーに参加でも宿によって値段がバラバラ。要注意。  2.シークでのお土産物見学。買わずに見るだけ。