海の向こうに薄っすらと見える大陸は"サウジアラビア"
底冷えのビーチリゾート
2007.12.26-2008.01.07
青い空、透き通る海、照りつける太陽♪
ここは常夏、紅海のビーチリゾート、ダイビングのメッカ、ダハブに来ました!
ダハブのメイン通り
って、どこが常夏のビーチリゾート?寒い寒い寒いぃー寒っ!!
日差しは強く痛いくらいなのに、冷たい風がビュービュー吹いて凍える寒さ。
これじゃシュノーケリングどころか足も浸けられません。

なのに、欧州方面の皆様はビキニにパンツに半裸でシュノーケリング☆
体の作りが違い過ぎるっつうの!
もしかして脳みそが小さくて寒いのが分かりませんか?(それは恐竜)
私達やエジプト人が厚着してブルブル震えている傍ら、
半裸で日光浴を楽しむ欧州の皆様。
なんで寒くないの?
そんなこんなで寒さのあまり、まず初めにけんぽこが、その次にひろみんが風邪で倒れ、年末年始は安宿のベッドの上でウーンウーンと唸って過ごしました。

ビーチリゾートに来たのにダウンジャケットをまといゴホゴホと咳き込み、吹き荒ぶ風を避けるようにビーチ沿いの道をヨロヨロと二人して支え合いながら歩く姿はダハブの町から完全に浮いていました。

そのヨロヨロ具合は、貪欲なエジプト人に「病気ならレストランでご飯食ってけ。安くするぞ。」といわれる有様。
「ああ、なんて優しいんだ、貪欲と思ってゴメンよ!」と感激して店に入ると"割引無しの高いご飯"……ああ、病気の体に堪えます。

『前略  母さん。 エジプト人もかなりウザイです。(怒)』

てな感じで心身共にツラく、年越しはうっかり寝てしまいカウントダウン失敗。
年始早々、幕開け大失敗でギャフン!

●みんなダハブに大集合
そんな元旦、いつものようにヨロヨロと夕食を食べ終わり宿に戻ると、目の前に"さっちゃん"と"Jun&しかちゃん"が現れたではないですか!
3人はイスラエルで合流したようで、皆、正月をダハブで過ごそうと中東を抜けてエジプトに移動してきた所でした。
さっちゃんとはインドのラクダツアー(92:ラクダに乗ってどこまでも)以来2ヶ月、"Jun&しかちゃん"とはこれまたインドのダラムサラ(82:野良犬達に連れられて)以来3ヶ月振りの再会で、久しぶりの再会に風邪も吹き飛ぶ嬉しさなのでした。
見知らぬ国での再会は本当に心強い&嬉しいものなのです。
昨日までの苦しい日々よサラバ!
「人生楽ありゃ苦もあるさ〜♪」
水戸黄門の歌の様な新年の始まりなのでした。

●モーゼの十戒、聖なるシナイ山
何だかんだと寝込むこと1週間、やっと風邪も治りかけてきた1月4日の夜に"シナイ山"(英語だと"Mt.サイナイ")のご来光を観に行きました。
まだ体調が悪かったのだけれども、「新年のご来光見学、早く行かなきゃ」と少し無理して行ってきました。
激寒の真っ暗な中、頂上を目指して登ります。
階段にして約3000段、疲れたー!
世界遺産の"聖カトリーナ修道院"を麓に抱く、モーゼが神から十戒を授かったというシナイ山。
「夫婦の十戒を作ろう!」&「ご来光を見よう!」というなんとも素敵な今年最初のイベントです。

夜11時過ぎにワゴン車に乗ってシナイ山へ。
年末年始にダハブに来た日本人9人でワイワイと楽しく行ってきました。
現地はとても寒くて顔が痛い。
そんな激寒の中、夜通し山を登り、かなりヘトヘトになったシナイ山登頂でしたが、そのご来光は絶景。
真っ白な雲海、そこから突き出たオレンジ色に染まる山々、やがて雲海は金色に染まり、朝日を見て歌い・祈る人々。
夜が明ける少し手前、地平線がオレンジに染まりだしました。
右上にはお月様。

寒すぎて朝日が上がる前に下山しようと思ったけれど、一生懸命寒さに耐えて大正解。

ナカナカお目にかかれない景色がそこにはありました。


シナイ山に朝日が登ると同時に"アメイジング・グレイス"を歌いだす人々、
朝日に祈る人々、奇声を上げる人々、口笛を吹く人々,,,
表現の違いはあれど、誰もが皆、その美しさに感嘆していたのでした。
この時期のシナイ山登頂は寒く辛いものだったけれど、苦労して登った甲斐がありました。
ひろみん日記:シナイ山のご来光 も参照してください≫

曇ってご来光が見れない事もあるようなので、こんなにキレイに見えて幸せ。
きっと今年一年も素晴らしい旅が待っているに違いないっ!
って下山後、しっかり風邪がブリ返しましたが……。
ご来光をバックに撮影
光る雲海、光る大空、光る大地、輝く太陽。

あっ、あまりの寒さに"夫婦の十戒"作るの忘れた!!
ま、「そんなモノなくても仲良く過ごしていける」って事ですね、うん、うん。

結局、風邪のため、足すらも海につけずダハブを後にするのでした。
ヨーロッパ⇒中東旅行後に再度来るかも……?
ダハブ/エジプト
宿泊 1: Bishbishi Garden Village(場所:ダハブの南外れ。大きな看板アリ。) Twin:25LE. トイレ・シャワー共同
★★★★★★☆☆☆☆ 60点  部屋はキレイ。しかしスタッフがあまり良くない。日本人の女性にセクハラしたり、せこくボッタリと印象悪し。1泊で他へ移りました。
宿泊 2:
SevenHeaven Hotel(場所:メイン通りの橋を北に50m程) ドミ:5LE、Twin:20LE  トイレ・シャワー共同(その他、各種部屋あり。)
★★★★★★☆☆☆☆ 50点  値段が安い分、部屋はボロ&やや汚い。 またシャワーがぬるく、この時期は寒い。 風邪をひいていた為、ここのシャワーは寒くて辛かった。
※ネットの無線接続が24時間7.5LEで安い!風邪で寝込んでいたので部屋でゴロゴロとネットを見れたのは◎。
物価: 水2LE、ネット(学割) 3LE/1h、コシャリ5LE、物価はカイロの1.5倍以上でした。
お勧め: シュノーケリングとダイビング? 私達は風邪で海に入らなかったので分かりませんが、皆「すっごいキレイ!」と大絶賛していました。


新年のご挨拶
やってきました2008年!

旅行の日々で、ずっと遊んでいるようなものだけれど、楽しいこともあれば辛いことも盛り沢山。
世界中の人達と、笑って、怒って、喜んで、泣いて、騙して、騙されて、仲良くなって、喧嘩して、今年はどんな一年になるのやら。

引き続き、風の吹くまま、気の向くままに世界の大地を2人で仲良く渡り歩きたいと思います。
きっと『素晴らしい経験』の数々がそこに待っているはず。

誰にとっても素晴らしい一年となりますよう、そして誰もが、いつも笑っていられるような世界になりますように!

今年も宜しくお願いします。