2008.02.02-08
個人での観光許可が出たイエメンの西と南をぐるりと左回りで巡りました。
さっちゃん、Jun＆しかちゃん、私達の5人でGO！
気心知れた居心地良いメンバーとの漫遊でした♪

●海の町、ホデイダ
サナアのイエメン門の近くから早朝バスで約5時間。
砂漠のイメージとは違って標高の高い山々も多いイエメンは、サナアからホデイダへの移動途中にも山々を越えていきます。
この山の斜面一面にはコーヒー畑があり、それこそがあの"モカコーヒー"という事で今回の移動を楽しみにしていました。
※イエメンの"モカ"の町から出荷されたこれらのコーヒーが後に"モカコーヒー"として世に広まったそうです。

サナアを出ること約2時間後、斜面一面、小さな木々が植えてある山が見えてきました。
「コーヒーの木だ！あれこそがモカの木だっ！！」と大感激！
と思うも、よく見れば、なんと全て"カート畑"。
最近はコーヒー畑を潰して、みなカート畑に作り変えているのだとか……。
カートの方が栽培も簡単だし商売になるようです。
さらば、オリジナルのモカコーヒーよ。涙。
しかし、その山々の何たる美しさ。
※クネクネ道の連続で揺れて写真取れませんでした。
山々の景色は素晴らしく、"イエメンでも有数の景観"だそうで、カートじゃなくてコーヒー畑があれば、もっと風情が良かったのにね。

そしてホデイダに到着。
バス停そばの安宿に泊まり、海と魚市場を観に行きました。
しかし、時刻は夕方で魚市場は既に終了。
海もドンヨリとしてあまりキレイじゃありません。
町にあるスーク（市場）をウロウロし、安く売っていた蚊帳（800YR≒500円 この後のアフリカでの宿泊用）を買ってホデイダ観光は終了。
ホデイダの町よりも、途中の山々の景色に満足のホデイダなのでした。

●棚畑の風景、タイズの町
ホデイダから早朝バスで5.5時間。
ここには標高3000m程のザビル山があり、町から4WDで45分、頂上へ行きました。
タイズは"コーヒーと綿の産地"だそうで、山の斜面の段々畑一面、コーヒーと綿畑！！
って、あるのは"カート畑"だらけ……ここもカート一色かいっ！！
カートはさておき、ここもまた景色は素晴らしく、その景色を堪能して町に戻るのでした。
タイズの町は大きなスーク（市場）があり、とても賑やか。
午後はスークを散策して楽しんだのでした。

●イエメン一美しいモスクがある村ジブラ
タイズからバスで1.5時間、ジブラ村への拠点となるイッブで宿をとり、そのままジブラへ。
イエメン一美しいモスクがあるということで観て来ました。
それが、これ。
……えーっと、一番じゃないです。 美しくはありますが、こんなのじゃ全然ダメです。
サナアの旧市街のモスクの足元にも及びません……。
ジブラ自体は小さな村で、村人は素朴で楽しかったですが、モスク近くの道路がカート市場になっており、みなカートを真剣に選び、黙々とカートに勤しんでおりました。
ああ、ここもカートか……モスクを見た後は、足早にイッブの町に戻ったのでした。
そして翌日、4WDタクシーをチャーター（一台5000YR≒3000円 ※地元民は4000YR）しサナアへ戻りました。
その更に翌日、サナアの野菜市場でけんぽこに車がぶつかるハプニングあり。
≪詳細は けんぽこ日記：交通事故に遭いました を参照してください≫
これまたカートにウンザリな出来事でした。
カートあればこそのイエメンですが、カートがなければもっと楽しそうな国なんだけどねー。

●西・南部のオススメは……？
急ぎ足で周った感想としては、イエメン西・南部の観光地にはオススメはありませんでした。
比べてしまうとサナアがダントツに良かったので、時間が無ければ無理して行かなくてもいいかもね。

結局はサナアが一番良かったイエメン西・南部なのでした。