ターバン巻いてる人=善人? シーク教の黄金寺院
2007.10.08〜10.09
日本人が想像するインド人といえば『ターバン巻いている人』だと思いますが、実際はターバンを巻いているインド人(シーク(スィク)教徒)はインドの中でも少数派。
その日本人のイメージそのままのインド人(=シーク教徒)の町、というか"聖地"がここアムリトサル。
パキスタン国境への町でもあります。

さて、聖地の中心に『黄金寺院』と呼ばれる、名前の通り金ピカの建物があります。
この建物こそが聖地そのもので、連日多くのシーク教徒で賑わっています。
黄金寺院。 名の通り"黄金"の寺院です。

●シーク教徒はステキな人々
シーク教はイスラム教とヒンドゥー教の良い部分を混ぜ合わせた宗教って感じで、とにかく人に親切。
昔から様々な迫害を受け続けてもなお、他の宗教を理解し、人間皆平等、他人に施しあれの教えのようで、『ターバン巻く=見た目が怖い』けれど、中身は誠実な人達ばかりで、話す人皆が皆、親切&紳士的で実に気持ちいい!ここに来て、『インド人≒悪人』の方程式に追加です。
『ターバン巻いたインド人=善人』 これ重要。
丁度、フェスティバル中でショーも見れました。
ナイフや刀など、武器を使った戦闘ショーでした。
黄金寺院では、驚くことに『宿泊施設』/『24時間食堂』/『手頃な軽食&チャイ』、これらが全て無料です。
シーク教と何も関係の無い外国人、もちろん私達でも、全てのサービスを無料で受けられます。

宿泊施設は"外国人専用"の部屋とベッド(相部屋)が用意され、食堂ではカレー料理をお腹いっぱい食べられ、小腹が空けば軽食&チャイを頂くことが出来ます。
なんという気前の良さというか寛大な精神。
食べ物に困らないためか、この町には"物乞い"が居ません。
インドで物乞いがいない町なんて珍しい!!!
こんな風に全員床に並んで配給を受けます。
食事はカレーですが、種類も豊富でボリューム満点☆

無料といっても寄付は募っていますので、シーク教&教徒への『感謝の気持ち』を示していきたいものです。
シーク教徒の優しさに触れ、私達は小額ながら寄付。
『お互いを思いやる心』をインドで教えられるとは、何たる不覚……いえいえ、シーク教の皆さんに感謝です。

そんなステキなシーク教の聖地アムリトサル、寺院の中はターバンを巻いている人(男性)だらけ。
※ターバンor布を頭に被らないと中に入れない。

ということでターバン特集。
色とりどりのターバン、ステキなおじ様が大集合!!
様々な色のターバンがあります。
オシャレな人は、洋服との色合いもバッチリ。
新しい戦隊モノで『激辛戦隊ターバンダー』とかどうでしょう?
カレー好きのキャラばかりですが……。
中には、こんな人も……。
着替え中のおじ様。
ん? 足元に注目!!
かつらタイプ発見!
このあとスッポリと被っておりました。
そして、極めつけ。
頭、デカっ!
このデカいターバンの方、何回撮ってもワザと目線をそらします。
面白い方でした♪
アムリトサル/インド
宿泊: 黄金寺院の隣の巡礼宿: 料金は寄付制 (外国人専用部屋でドミトリー)
★★★★★★☆☆☆☆ 60点  無料or激安で泊まれます。 大部屋でそこそこキレイ。
物価: 食事 無料、ネット(快適)40Rs./1h、バナナ1本2Rs.、瓶ジュース5Rs.(黄金寺院前のみ。激安!)
お勧め: 夜の黄金寺院(ライトアップされてキレイ)、黄金寺院内でのシーク教徒との楽しいおしゃべり。


野良犬達に連れられて
2007.10.06
ダライラマのTeachingも終わったので、ダラムサラ近郊のヒマラヤが見えるポイント:『トリウンド』まで日帰りトレッキングに行ってきました。

カトマンズで今回のTeaching情報を教えてくれた『Jun&しかちゃん』(世界一周中カップル)(ダラムサラで合流)と一緒に4人でトレッキング。
午後からはヒマラヤが曇るので朝6時半過ぎに出発、トリウンドまで片道4時間ちょっとの道のりです。

トレッキング開始直ぐ、ダラムサラの町を出た所から1匹の野良犬がついてきました。
昼食用のパンをあげるも匂いを嗅ぐだけで食べてくれません。
どうやらカレーが好きなようでパンは欲しくないようです。(※インド人はカレーが主食なので、犬もまたカレーばかり食べてます。本当の話。)

そして町外れの集落に到着すると、前から野犬の集団が近づいてきます。
犬は縄張りがあるから怖いなぁ……と思いきや、顔見知りらしく特に争う気配はなく、それどころか、その野犬集団が最初の犬に連れられて一緒についてくるくる。
その数、全部で11匹。 スゴイ光景です。
写真を撮ろうにも犬が邪魔  その1:
Junさん、ひろみん
写真を撮ろうにも犬が邪魔  その2:
Junさん、しかちゃん
試しにパンをあげるも、やはり、どの犬も食べてくれません。
野良犬で偏食はどうか思うんですが、やはりカレーが好みなのね?

犬軍団との珍道中、途中2匹が猿を追っかけて居なくなりましたが、9匹が下山まで、9時間以上ずっと一緒でした。
『インド人もビックリ!』の大行列で、会う人全員が『???』と驚き、中には「犬のトレーナー?」「あなたの犬ですか?」と聞いてくる人もいたけれど、どう見たって違うでしょ。

途中から飲み水が無くて喉もカラカラなはずなのに、ずっと一緒についてきてくれた野良犬達に感謝!!
楽しい思い出ができました♪

ダラムサラに行くなら『トリウンド』へのハイキングを是非!
楽しいワンちゃん達がきっと待っている!?
ワンちゃん達へのカレー持参を忘れずにね。
頂上はアルプス高原のよう。 気持ちいい!
ゴロゴロ、ゴロゴロ
ゴロゴロ、ゴロゴロ、ゴロゴロ、ゴロゴロ
寝ていると、くっついてきます。 可愛い!
犬に囲まれる"しかちゃん"。
ちゃっかりと日傘の下に顔を入れている犬達。
何か見えますかー?
下山時、湧き水の所でちゃんと並んで水をゴクゴク。
5時間程、水無しで頑張ってくれました。


亡命チベット政府の町
2007.09.28〜10.05
遡ること47年程昔、中国とのイザコザでインドに亡命したダライ・ラマ14世。
チベット教の法主、チベットの最高指導者、そして『活仏』として崇められるダライ・ラマ14世を中心に『亡命チベット政府』があるのが、ここダラムサラ。

9月初旬にネパールはカトマンズにて「10月1日から日本語通訳付きでダライラマの説法が聞ける」と旅行者から聞き、遥々やってきました。

町はチベット人(亡命した人達)だらけで、チベット料理屋やチベットのお土産屋も沢山アリ。 もちろんインド人も沢山居ますが、嬉しいことに"近づいてくるウザいインド人"はほとんどおらず、全然インドじゃないみたい♪

涼しくて空気もきれいで非常に居心地の良い町なのです。
さすがは亡命チベット政府の町らしい看板。
北京オリンピックでチベット解放なるか!?
金メダリストの誰かがインタビューで「FREE TIBET」と言うことに期待!!
●説法ってなに?
到着して直ぐに説法の申し込みにいってきました。
町の中のセキュリティーセンターで受け付けており、その場で入場証を作ってもらいました。
代金1人5ルピー(入場証作成代)のみで、ダライ・ラマのお話は無料!!

『説法』と聞いていたのですが、韓国人のチベット教グループの要望で行われる『究極の菩薩心(悟り)』の指導会とのこと。
「悟りって何?」って思っていたので、実にナイス・タイミング☆

少しでも理解できることがあればいいですが……ダライ・ラマのありがたいお話を楽しみに10月1日から5日間ダライ・ラマの元へGO!

●悟りの世界にようこそ!
毎日8時15分〜11時30分の3時間ちょっと、チベット寺で『究極の菩薩心(悟り)』の指導会はありました。
※撮影禁止のため、画像は一切ありません。
初日は席を取るために朝5時半起床。6時過ぎに会場に着きましたが、なんと前日から席取りをしてあり、どこにも座る場所がない!ガーン!!
前日に席取りできるなら教えてくれよ……仕方なく隅っこの方に座っていると係員が来て「日本人は中央の部屋(ダライ・ラマと同じ部屋)に入って良い」とのこと。
「え?なんで?ホントですか!?万歳!!!」
韓国人全員が入っても若干余裕あるようで、『顔の似ている日本人も入れて会場を埋めましょう』って感じでしょうか?
これはラッキー!これでダライ・ラマを直接見れます!!

で、中央の部屋に移動すると、ななな、な、な、なんと、ダライラマの真正面10mに席確保ー!!
恐るべし幸運!いや、日頃の行いの良さの成せる業っ!!
コンサートで言うなら"スーパーアリーナ席"が向こうから転がってきました。
ダライ・ラマの生声、汗、躍動感、全てを全身で……って、今回は指導会(Teaching)ですが、そんな感じ。
本当に運良く、すぐ近くで参加出来ることとなりました。

Teachingの開始は午前8時15分。
7時45分を過ぎるとお坊さん達がお経を唱え始めました。 約30分、お経をあげているとダライ・ラマが登場してTeachingの開始です。
(このTeaching開始前のお経、5日間通して行われました。)

ダライ・ラマが登場すると皆一斉に手を合わせ拝みます。
皆が拝むダライ・ラマ、パッと見た目は『ニコニコおじいちゃん』といった感じなのですが、見ているうちに何だか神々しく見えてくるので不思議です。
なんといっても『活き仏』ですから、その辺のおじいちゃんとは違うのですね、やはり。
とはいえ、解説中に頭を掻いたり、アクビをしたり、耳を掃除したり、体を左右に振ったりと、『活き仏』といえども至極普通な感じで、益々親しみが増しました。

さて、Teachingですが、 『ダライ・ラマ自身のお話などを聞けると勘違いしていた』&『宗教に疎い』私達には話が難し過ぎて、"けんぽこ"は途中寝てしまったり……いい席に座らせて頂いているのにバチ当たりです。
内容が抽象的だったり、瞑想の方法だったりして、なかなか理解が難しく……。
初日から5日もこれが続くのかとイヤになりましたが、2日目はちょっとだけ分かり易く、3日目はまた難しく、4,5日目は更に難しい。
ダライ・ラマが『"悟りを啓くためにこういうことをしていきましょう"という読み物』を解説していくものでした。

『悟り』への道は険しく、現代生活においてはまず達成不可能な内容ばかり。
悟りを得るための条件は、今日の文明放棄といった感じなので、普通に生活をして『悟り』を得ることはありえない?

今回のTeachingを通して分かったことは、現代社会生活において『悟り』とは永遠に訪れることの無いモノということ。
むぅ。。。。
『悟りの道は遥か遠い』というより、私達には縁がない!?

いつの日か、チベット仏教徒全員に『悟り』が訪れますように!!
ダラムサラ/インド
宿泊: Ganga Abode(場所:RainbowGHの傍) W:150Rs(トイレ・お湯シャワー・ベランダ付き)
★★★★★★★★★☆ 90点  部屋は新築で広々。トイレもピカピカ、24時間ホットシャワー。屋上からの景色は絶景!超快適&穴場です。
物価: 水1リットル12Rs.、ネット(快適)30Rs./1h、バナナ1本2Rs.、みかん1kg40Rs.、卵4個10Rs. (物価高めでした)
お勧め: 近郊の滝&近場の山道をプラプラ散歩。