2007.06.09-12
中国の首都、北京(ベイジン)です。
オリンピックに向け、町は大建設ラッシュ!

どうやらほとんどの公衆トイレを建て直しているようで、ニイハオトイレは皆無でかなり嬉しい♪

このオリンピック対応でちょっと笑っちゃうのですが、地下鉄の通路などに「きちんと並びましょう」「ゴミはゴミ箱に」「信号を守りましょう」といったポスターが貼られています。
バス停など列の出来る場所で"一列に並ぶ練習"もしているようですが、バスが来ると皆入口に一斉に群がり、練習の意味がありません。

ポスターを貼ろうが、テレビで放送しようが、練習しようが、どれも簡単に出来るはずありません。
それは日本人に"お米を食べるな"というようなものかと思います。

ゴミ捨てないのも、ツバ吐かないのも、信号を守るのも、一列に並ぶのも、全く難しくないとは思いますが文化はナカナカ変えられないかと……。

北京オリンピックまでにどう変わるのか? オリンピックよりも楽しみです。

さて、北京は観光いろいろとモンゴルビザ取得の為にやってきました。
黄山での山登りがキツかったため、ひろみんの筋肉痛がひどくて歩けず、とりあえずモンゴルビザ取得のみ先行です。

この"モンゴル大使館"が曲者で、場所が分からず探すのに苦労しました。

正式な住所は"秀水街2番"となっているものの、実際は"秀水街2番"にあります。
秀水北街に居た警察官6人組に聞いても誰も分からず、かなり適当に「あっちじゃん?」とか指差しあって話しだす始末。
「あんた達はこの辺で何をパトロールしているんだい?」って感じです。
結局、駐車場に停まっていたFedexの運転手に聞いて、やっと場所確定。
申請も終わり、貰ったパスポート引換書を見ると、住所は"北街"の表記。

むむぅ、やってくれるぞ、モンゴル大使館。 けっこういい加減に違いない。

大使館の担当者が「通常処理だと来週の月曜まで掛かる」というので翌日発行のスピード発行(料金50%割り増しの495元≒8000円)でビザ取得したものの、モンゴルの首都ウランバートル直通の国際列車は1週間先まで空席無しでした。。。ああ、これなら通常処理で良かったよ。涙。

物価の高い北京で無駄に過ごすのも勿体無いし、どの道、モンゴルから中国への陸路は"北京方面"へしか抜けられないので、再度北京へ戻って観光することにして、列車を乗り継ぎウランバートルを目指します。

ということで、
1. モンゴル人と相撲
2. 大草原を馬に乗って駆ける
3. 遊牧民のゲル(移動式住居)へ訪問
を目的に、いざ、モンゴルです♪


2007.06.07
中国一の名山、黄山(ファンサン)! もちろん世界遺産です。

『黄山見たら、他の中国の山は見る気にならない』という話、本当でした!!
絶景、絶景、また絶景、絶景だらけでスゴイのです。
見渡す限りの絶景で、その風景は写真に収まりきりません。
いやー、スゴイ!!!

黄山は、前山から登って後山から降るルートが普通らしいのですが、宿の主人と、たまたま会話中に宿にやって来た英語堪能な客引きのMr.Fuu曰く「後山から回る方が楽」との事で後山から登ることにしました。
しかし、これが大変な思いをするハメに……。

宿の主人からは「朝5時半の朝一番のバスで山に行くと良い」と言われるも、早過ぎなので6時半からに。
ずっと天気が悪かったのですが、この日は快晴で朝からウキウキです♪

朝6時半にバス乗り場に行き、バスが来たのが6時40分、後山ルートの入口の雲谷寺に着いたのが7時過ぎ。
入場料は1人200元+保険料2元(≒3270円)!!!
ちなみに黄山の宿は一部屋一泊50元で、Wベッド/トイレ/シャワー/TV/エアコン完備です。
入場料、物価に比べて高すぎじゃ?
黄山の景色を見た後には、この金額は安いと思えるのですけどね。

さて、登りはロープウェイで楽チンに。 朝7時過ぎだというのに既にロープウェイ乗り場は混んでいて乗るのに30分程掛かりました。
ロープウェイは10分も掛からずに頂上につきます。

山々の遊歩道は全て整備されており、歩くのも楽。
15分程歩くだけで、もうそこは絶景!!
この岩の頂上の松は"プラスティック製"の偽モノ。
本物は昔に枯れてしまったのだとか。。。
後山側は昇り降りも少なく非常に楽チンでしたが、一周ルートの半分過ぎの『排雲帝』という絶景ポイント辺りから段々と登りがキツくなってきました。
そこから『飛来石』というポイントを目指し、ひたすら階段を登りますが、全然頂上が見えません。
ヒーヒー言いながら、やっとの事で『飛来石』へ到着。
『飛来石』は、頂上に"空から落ちてきて突き刺さった"ようになっている大石がある場所なのですが、どうやってこの地形が出来たのか本当に不思議。
岩山の頂上に突き刺さったような大岩。
岩の左下の青やオレンジの点が人です。
その後、黄山最高峰の『峰蓮花峰』へ向かったのですが、頂上への通路が工事中で登れませんでした。

この辺りから"けんぽこ"に異変が。。。。

絶壁に近づくのが異様に怖いのです。
高所恐怖症というよりも、"中国製安全対策恐怖症"って感じでしょうか?
岩の上に柱とロープのみで柵を立ててるだけの安全対策が信用ならず、絶壁の近くに行くと崩れるんじゃないの?と足がすくんで動けません。
端から1m以上離れていてもダメで、油汗がダラダラ出てきます。

腰が引けて動けない"けんぽこ"を見て、"ひろみん"が笑います。
誰一人として怖がっていない場所なのに、足はガクガク、全身汗ビッショリ。
安全に歩けると分かっても物凄く怖いのです。

しかし折角ここまで来たんだしと、2番目に高い『天都峰』を目指しました。

『天都峰』の下に着いたのが、午後4時。
下りのロープウェイは5時に終了です。
中盤以降、登り降りがキツくて二人ともかなりバテてましたが、急げば何とか間に合いそうと登り始めました。

登ること30分程…………ああ、天下の黄山をナメてました。

そう、景色がスゴイ分、絶壁がスゴイのです。
岩を削って作ってある階段の真横は絶壁。
安全対策は、もちろんロープを張っているだけ。
そんな通路が長く続きます。
当然"けんぽこ"は恐ろしくてなかなか歩けません。
もう"けんぽこ"から"へっぽこ"に改名です。
黄山登山!
天都峰頂上の『天都絶頂』!
"けんぽこ"は"へっぽこ"に改名!
画像↑クリックで"へっぽこムービー"再生
ただ足元だけを見続け、やっとの事で頂上に登ったものの、また来た道を引き返すかと思うとゲッソリです。
頂上からの景色はメチャクチャ素晴らしかったのですが、この時は全く楽しむ余裕がありませんでした。

結局『天都峰』から一番最後の下山者となってしまい、『天都峰』を降りたのが午後5時半過ぎ。
『天都峰』登頂で足はパンパンですが、ロープウェイは終わってます。
「麓まで歩いて降りなきゃね。」と標識を見ると"麓まで5.5km"と書いてあるじゃないですかっ!!
もう"ひろみん"は半泣きです。

5.5kmの道は、下まで延々と階段が続いており、二人ともすぐにヒザが痛くなってきました。
そうなのです、前山の方が階段は急でキツいのです。
後山の方がかなり緩やかで楽だったので大失敗です。
後山ルート全然楽じゃないよ!!!

9時間程歩いていて足がパンパンだし、ヒザは痛いしで、もう最悪。
5.5kmを降るのに2時間以上掛かりました。
後半は、二人ともヒザが痛すぎてマトモに歩けない状態に。
ひろみん曰く"こんなにいっぱい歩いて、こんなに辛いのは初めて。本当に苦行でイヤだ。。。"と。
けんぽこは"へっぽこ"だし、またしてもヤバし。。。。

やっと麓に着くと、そこには客の弱みに付け込むタクシードライバー登場。
もう勘弁してください。

バスは終了しており、町まではタクシーのみ。
こうなるとタクシーのオヤジの独壇場です。
1人20元で客を乗せられるだけギュウギュウに詰込んでます。
金額は大したことないのですが、人の弱みにつけこむ腐った人間は大嫌いなので「乗らない」と断り、地面に座って他のタクシーを待ちました。
日は沈み、もう真っ暗です。

結局タクシーは来なかったのですが、前記のMr.Fuuの子分らしき人が新車のBMWで颯爽と現れ、携帯を片手に「Mr.Fuu!」とか言ってます。
むむむ?と思い「ちょっとそこのお兄さん!」と声を掛け、携帯でMr.Fuuと話した所、「2人で30元だけど、タクシーよりいいでしょ?」との事。
どうやら欧米人相手に白タクをしている様子です。
ああ、偶然に感謝!!
BMWに即乗りし、快適&無事に宿に帰れたのでした。

その夜、M.r.Fuuのレストランに行くも、彼は外出中。
直接お礼を言えず仕舞いで黄山を後にするのでした。

もしも黄山に行く事があったなら、Mr.Fuuを訪ねるといいかもです。
彼のレストランで食事をするだけで(現地の他店と同じ料金&安い)、色々と無料で世話してくれます。
初めは怪しい客引きと疑ってしまうのですが、実は親切で良い人なのです。
小さな町なので、英語堪能な彼は誰でも知ってます。
運がよければバスを降りた瞬間に彼から話しかけてくるかも?

独断と偏見による世界遺産評価: ☆☆☆☆☆  (※☆5つが最高)
絶景かな、絶景かな!!絶景過ぎて表現できません。
文句なしの☆5つ!

黄山には、元気なうちにまた行きたいと思います。
"けんぽこ"は、もう頂上には登らないけどね!!


2007.06.05
祝、旅行出発から100日目!
ってことでロマンチックに"中国で一番美しい湖"といわれる西湖(シーフー)のある杭州(ハンジョウ)に来ました☆

上海から、新幹線とそっくりの超特急に乗り1時間半で杭州に着きました。
中国での都市間の移動では、今回が一番短い移動です、。
最近の移動は10時間以上が当然だったので、あっという間な感じです。
いつの間にか長時間移動に慣れてます。
体が進化してる? いや、退化しているのかも!?
新幹線! "和階号"と名前が付いてました。
※階の字、"こざとへん"が"さんずい"

杭州着いて早速宿探しです。
『100日記念』ということで泊まった宿は、豪華な5つ星ホテル!!

とは、かけ離れたユースホステルのドミトリー、しかも男女別部屋。
旅行に出て、一緒の部屋じゃないのは今回が初めてです……。
ああ、記念すべき(?)100日目を別の部屋で過ごすとは、これ如何に!?

とまあ、宿はさておき、西湖です。
柳の木と中国建築と周りの山々の織り成す風景が趣のある湖でした。

中国一ということで期待していましたが、正直「え?これが一番なの?」という感じです。 季節や天候にもよると思いますが、他にもキレイな湖は沢山あると思いますし、一番はちょっと言い過ぎかも?

とはいえ、湖は非常に素晴らしく、外周15kmの湖の3分の2程をあちこちと歩き回り、クタクタになりました。
とりあえず、中国一美しい湖を見たので、次は中国一素晴らしい山だっ!ということで午後1日で観光を終え、次なる地、黄山へ向かうのでした。

その夜のご飯は、『100日記念』ってことで豪勢に!

って全然ご飯屋がなくて、宿の近くのスーパーのフードコート……。
『100日記念』の晩餐会場!!
20時半になると、私達が居るにもかかわらず店員は皆帰りました……。
えっと、食べた後の片付けは明日ですか??

回鍋肉飯と麺スープの合計14元(≒226円)でしたとさ。
ああ、ひろみんご立腹、けんぽこヤバし。。。次回こそ!


2007.06.01-04
中国最大の国際都市、上海(シャンハイ)。 日本もすぐそこの大都市です。
大都市過ぎて、私達にはあまり見て回りたい場所もなく、市内を適当にブラブラと『上海雑技団』と『予防接種の最終接種』をメインにやってきました。
上海在住の友人と会うつもりでしたが、これは予定が合わず断念。 

『上海雑技団』は大変面白く、2時間程の公演があっという間でした。
6月2日の昼過ぎに当日チケットを買いに行ったら、土曜日ということもあり混んでいるらしく、15列目の一番右端の席。
中央辺りの席は全てツアー会社に押さえられていて、端っこの席ばかりしか空きがありませんでした。
※1日前に買いに行けばそこそこ良い席が取れるようです。
※翌日の日曜なら3列目中央の席がありました。
一番端っこからの眺め。
良い席は前日までの購入が吉!
ショーの間、ずーっと「スゴイ、スゴイ、オー!」と声を上げて喜んでいたのですが、同宿の中国人の方は「雑技団はTVで見れるし、同じ内容ばかりで全然興味が沸かない」といってました。
正月は中国雑技団の放送ばかりだそうで、"中国人は皆、見飽きてる"との事。
確かに観客に中国人は殆どおらず、欧米&韓国&日本人でしたが、 あのショーを見飽きているとは非常に羨ましい話です。
"上海に行ったら雑技団"、これ必須かと。

そして『予防接種』、6ヵ月後の3回目の接種ということで、A型肝炎(2人とも)、狂犬病(2人とも)、破傷風(ひろみんのみ)を接種しました。
ネットで調べたら、日本人経営のよさげな病院を発見。
さっそく電話で予約して行きました。
担当医も日本人で説明も日本語で楽チンでした♪

しかし安心&楽な反面、かなりの費用(1640元≒2.6万円)に涙。
(A型肝炎:450元×2本、狂犬病:280元×2本、破傷風:180元×1本)
ま、これで数年間はメジャーな感染病(マラリア除く)に怖いものなしなので、安い、安い!?

狂犬病の接種が0.5mlと日本の半分なのが気になりますが、きっと大丈夫……動物に咬まれないように気をつけないと。

そうそう日本味のラーメンも食べましたよ☆
味千ラーメンという中国でもメジャーなチェーン店のようで、お店は中国人で満員、外に行列も出来てます。
上海の南京路(ショッピング通り)にあったのですが、日本のその辺のラーメン屋よりも美味しいとんこつラーメンを食べられて、こんなことで幸せいっぱい&来て良かったと思えた上海でした。