聖地中の聖地、カイラス山
2007.08.18-20
ヒンドゥー教や仏教の最高の聖地カイラス山を巡礼(コルラ)してきました。
カイラス山の周囲52Km程を右回りにぐるっと一周、最高の聖地だし、カイラスを巡礼すれば『この世での罪が全て帳消しになる』との事なので、「是非巡礼せねば!」と頑張ってきましたよ。

1日目は楽勝で、距離は歩いたもののハイキング気分でした。
2日目は標高5600m以上の峠越え、雨で増水した川越えがあってかなり大変でした。
3日目は疲労が取れず、宿から3時間程で巡礼終了でしたが最初からヘトヘトでした。

詳しい話は ひろみん日記:西チベット旅行記<聖地カイラス山> を参照してください。

カイラス巡礼も終えたし、私達はもう『汚れ無き人間』になっているはず!?

今回はカイラス巡礼を写真で紹介!
巡礼開始直ぐにマニ車あり。
「楽しい巡礼が出来ますように!」とマニ車を回しました。
一つ目が壊れていてナカナカ回らないトラップあり。
5000mを越える高地で私達は息切れ……。
しかし、チベタン達はスゴい速さで巡礼していきます。
6歳くらいの子供にもスイスイ抜かれました。
こんな景色を満喫しつつ、初日は巡礼というかトレッキングな感じ。
ただし、楽だったのは初日だけでしたが。
初日の宿泊先から見たカイラス山の北壁。
頂上までハッキリ見えました。
ありがたや、ありがたや。
カイラス山を背後に。
2日目朝のカイラス山:
曇っていても神々しい!?
山を中心に雲が放射状に広がってました。
ありがたや、ありがたや。
初日は1匹もついて来なかった犬が、2日目はなんと11匹!!
ひろみんの後ろをぞろぞろとついて来て来る♪
画像の黒いの全部犬です。
喜んだのも束の間、突如現れた野うさぎを追っかけて、
全員居なくなっちゃいました……ああ、ガッカリ。
2日目は初めから延々と登りでバテバテ。
空気もドンドン薄くなってきます。
ここは鳥葬場(跡地?)
髪の毛や洋服が大量に落ちており、少し気持ち悪かったです。
やっと見えたドルマ・ラ!(巡礼路の最高地点5,668mの峠)
空気は地上0mの半分程の薄さで、普通に歩くだけで苦しい。。。
『"50歩"歩いたら休憩』を繰り返しやっとたどり着きました。
ドルマ・ラで昼食。
頂上でお経を唱えていた僧侶にパンとサラミを頂きました。
ありがたや、ありがたや。
カイラス巡礼一番の難所、"ドルマ・ラ"。
巡礼最高地(標高5,668m)のここを通るときに『人は一度死にまた再び生き返る』らしいのですが、 そんな意味を込めてか、チベットの人々はここに古い服や髪の毛の束を捨てていきます。

死ぬことで全ての罪が消され、新しい人生を迎えるワケですね、きっと。

そ・れ・な・ら・ば……"ドルラ・マ"の頂上で散髪すれば、新しい人間に生まれ変われる!?

ということで"けんぽこ"は『ドルラ・マで散髪』しました♪
切るのはもちろん"ひろみん"です。
もともと短髪なのをバッサリともっと短髪に。
これでもう真人間!
世界一周旅行、神の加護の元に楽しく旅行できるはず!!
散髪した後は、"ルンタ"を空に撒き、私達の旅の無事を祈りました。
峠越えのときに何かの掛け声と共にバラ撒くようなのですが、私達はその掛け声が分からないので『みんなに幸せあれー!』と叫びバラ撒きました。
ルンタ(風の馬):
旅の安全を祈り、空に撒いてきました。
ドルマ・ラを過ぎて、瓦礫の中を延々と下ります。
足元悪くて疲れました。
ドルマ・ラをくだりきり、増水した川を越えた所で『コルラ犬』登場!
こちらを振り向きつつ、「こっちですよー」と私達の道先案内をしてくれました。
少し先に進んでは、こうして私達が追いつくのを待ってくれます。
スゴく可愛い!!!
川を渡るか判断中の"コルラ先生"
先生の選ぶ道行くとビショビショになりますよ、勘弁してください。
なかなか川を渡れず、結局は川に入って横断する羽目に。
ビショビショになりました。
コルラ先生は別ルートで、これまたビショ濡れになりつつ横断しておりました。
無事に横断を終え、丘の上まで登っての写真。
増水した川の横断で"アドレナリン全開"し、
異常な程、元気になりました。
"火事場のくそ力"を実感しました。
3日目の道:
昨日とは全然違いノンビリした道をハイキング気分。
しかし、前日の疲れが出てヘトヘトで歩きました。
五体投地をする人に遭遇しました。
地面に体を投げ出し52kmもの距離を約2mづつ進み、何週間も掛けて巡礼します。
その信仰深さに恐れ入ります。
岩場や川も同じように移動するのかが気になります……。

これにて、"チベット三大聖地"、全て終了!!


ガンジーが眠る湖
2007.08.17
カイラス山の麓の町:大金(タルチェン)で1日ノンビリしてからカイラス山を巡礼だっ!と思っていたらまたまた縁がありまして"さっちゃん"と合流。
さっちゃんの知り合いのシラハマさんと計4人でジープをチャーターし、日帰りで"ガンジーの遺灰を撒いた聖なる湖マナサロワール湖"とその隣の"ラカス・タル湖"観光に行ってきました。
ジープチャーター400元、1人100元の超お買い得ツアーです。
お買い得ジープツアー:
町で出会った日本語を話す中国の大学教授が手配してくれました。感謝!
●旅の磁石
さっちゃんとは、再開6回目。
今回は宿泊先で再開したけれど、いつも待ち合わせなしで"さっちゃん"と出会えます。
大体、道を歩いていると前から現れるのが定番パターン。
ルートが違っても、どこかの町の道の上で必ずバッタリ。
遭遇する確率はスゴク低いはずなのにバッタリ。
小さな町ならまだしも大都市でも偶然にバッタリ出会うのです。
"さっちゃん"とは何か縁があるようで、これが『旅の磁石』ってやつですね。

●楽しい湖観光
マナサロワール湖
ヒンドゥー教の聖なる湖で、ガンジーの遺灰が撒かれたことでも有名。

西側から見た眺望。
意外と水が濁っていました。
近くより遠くから見る方が美しい湖です。
インド人はここで沐浴するそうですが、残念ながらその姿は見れませんでした。
そんな"さっちゃん"との観光は非常に楽しく、いつも良い事が起こります。
今回のジープチャータもそうだったし、カイラス山は昨日までは一日中曇っていたのに今日は快晴!!
マナサロワール湖から見るカイラス山は段々と雲が無くなり、ツアー最後までその雄姿をハッキリと見ることが出来ました。
雲で隠れていた頂上もハッキリ見えました♪
観光もずっとジープで移動だったので楽チンでした。
チュク寺の屋根にて:
ひろみん&さっちゃん
マナサロワール湖を背後に望む。
ラカス・タル湖にて:
ひろみん&さっちゃん
いつもこんな楽しい観光なら世界一周も楽なんだけどね。

●おまけ
湖の近くに子ロバが居たので、一緒に写真を撮りました。
超可愛い☆
ロバ、いつか飼ってみたい動物です。


ヒッチハイク最低!?
2007.08.15
聖なる温泉に入って、聖なる湯の花(?)も食べたし、次は聖なる山だっ!
ということで、前日のヒッチハイクもすんなり出来たしで門士(ムンツェル)⇒大金(タルチェン(聖なる山の麓町))へもヒッチハイクで移動することに。
2,3日に一本、時間不定期にローカルバスも通るようでひと安心です。
最悪、ヒッチハイクができなくともそのバスに乗れば移動できますしね。

●ヒッチハイク開始
朝10時からヒッチ開始しました。
先日と同じく、道路工事用トラックとツアーチャータージープばかりで普通の車は全く捕まりません。
暇なのでしトランプを取り出し、道路脇で"大富豪"⇒車が来るとゲームを中断してヒッチの繰り返し。
そのうちチベタン達が傍に来て私達のゲームを傍観しだしました。(中国人&チベタンはトランプゲームが大好き)
アスファルトを運ぶ大型トラックが通ると風でトランプが飛ばされるので、その都度手で押さえ、大富豪続行。
チベタンは仲間に入れて欲しそうに見ていますが、彼らはお金を掛けたがるので無視無視。
炎天下、道路の脇でトランプに興じるのでした。
●11時30分過ぎ
大富豪に飽きてきた頃、ティルタプリ(温泉)で宿泊していた"アリで出会った旅行者ナカヤマさん"が、アリ方向(私達とは逆方向)へヒッチハイクするため町まで戻ってきました。
こういう再開は楽しいものです。
「腹が減っては戦は出来ぬ」と一緒に昼食。
楽しい昼食を過ごした後、「またどこかで!」と二手に分かれてヒッチ続行。
アリ方向は軍の検問があるので、ナカヤマさんは検問を過ぎたところでヒッチ。(すぐにヒッチできたとの事)
私達は、聖なる山方面の町外れでヒッチです。

●午後1時53分
チベタンの自家用ジープが停まり「大金(タルチェン)行く」との事。
やったー!と喜んだものの、「1人200元よこせ」と言ってきます。
ローカルバスで100元(外国人価格。中国人は50元)なので高すぎです。
やっと見つかった最初1台なのにガッカリ。
丁寧にお断りすると、すぐに立ち去っていきました。

●午後2時07分
チベット人の荷台着きジープが停まりました。
行き先が違い乗れなかったのですが、別れ際に「日本人?」と聞いてくるので「日本人」と答えると、「バカヤロー(日本語)」と中指立てて去りました。
メチャクチャ感じ悪い…… たまにいるんですよね、こういう人。
日本人の誰かが教えたのか、TVなどで覚えたのか分かりませんが悲しいことです。

●午後3時30分
今度は軍人のランクルが停まりました。
こちらが話を聞く前に「大金(タルチェン)へは1人200元」と言われました。
「高いよー」と言ったその瞬間、無表情&無言でドアガラスを"ウィーン"と閉め、そのまま立ち去りました。
交渉の余地もないのかよー!
さすが軍人、表情を変えずそのまま無言で立ち去るとは面白い。
ついに見つかった2台目も撃沈。

●午後5時04分
2人の若いチベタン男性が、近寄ってきて話掛けてきました。
筆談すると、「工事で午後8時まで道が閉鎖されるから、車が通らないよ」「暑いし、日陰でノンビリしたら?」と、こちらの事を気に掛けてくれてます。
「多分、明日の朝にはバスが通るからそれに乗ればいいんじゃない?」とバス情報まで教えてくれます。
悪いヤツもいれば、良い人も沢山居ます。
その優しさに感動していたら、なんとアリ方面からバスが現れました。
天井に穴が開いているボロボロのローカルバス。
その穴の上に荷物を乗せ蓋をしています。
阿里(アリ)⇒普蘭(プラン)行きのバスでした。
後日、またこのバスに乗ることに。
「あ、あのバスだ、あれだ」と2人のチベタンが指差します。
なんというタイミングの良さ♪
一緒にバスに近づき、チベタンの彼らが値段まで交渉してくれます。
しかし外国人だからと1人100元と言われ安くなりません。(中国人は50元)
バスを見ると満員で席はなく、立ったままで100元。
目的地まで1時間半の距離なので大したことないですが、100元は取り過ぎでしょ。
優しい彼らは申し訳ないと謝ってくれます。

「いやいや、君達は何も悪くない、悪いのは金儲け主義の運転手だっ!」ということで交渉交代。
「外国人のみ値段が高いのは国際的問題」「北京オリンピックどうするの?」「席もないのに100元?」と筆談で交渉。
すると、イヤな顔しながらも1人80元になりました。
さらに粘るも「イヤなら他へどうぞ」と強気です。
他に足がないのを知ってるんですね、ホント、最低です。
しかたなく1人80元で交渉成立、ああ、腹が立つ。

こうして7時間のヒッチハイクは失敗、バスでの移動となりました。
※7時間に通った数十台中、行き先OKの車は2台のみ。
※いずれもボッタクリで交渉決裂。


こんな事なら最初からバスにしとけば、良かったですね。涙。
門士(ムンツェル)でのヒッチハイクは最低の結果となりました。

●思わぬ落とし穴
ひろみんは通路にバックパックを置き、その上に座りました。
けんぽこは搭乗口の階段で立ったまま。
疲れ気味のひろみん。
横のオヤジがバックパックに足を乗せるので怒ってます。
バスはガタガタ道を猛スピードで飛ばします。
「これで日暮れ前には大金(タルチェン)に着くね、今日は疲れたね。」と話していると20分程でバスが停車。
前を見ると、なんと工事中で道が塞がっています。
ツアーチャータージープが何台も停まっており、みんな足止めを食ってます。
内心、「ふふふ、我々をヒッチさせなかったバチだ、いい気味だ!」と思ったものの、自分達も通れないのです。
「あ、これが親切な彼らが話してた工事のことか」とがっくり。
時刻は5時半、8時までは工事と言ってたのでまだ2時間半もあります。
みなバスを降りて、グダグダしだしました。
結局、工事は夜10時過ぎまで終わらず5時間近く足止め。
ツアーで来ている人達はさぞかしヤキモキしたことでしょう。
工事現場に人は沢山居るのに、マジメに仕事している人は数人。
労働者の半分以上、無駄無駄無駄無駄ーーーー!
さっさと仕事してください。(ーーメ)
その後、飛ばして走るも、今度はランクルが川の中でスタックしていて、それの救出に30分。
川から引き出し中。
チャーターしてたのは中国人旅行者。
プリプリ怒ってました。(笑)
なんだかんだと、深夜12時に大金(タルチェン)に着いたのでした。

電気が無い町は真っ暗で何も見えず、ライトで足元を照らしながら、とりあえず目の前にあった宿に泊まったのでした。
ヒッチハイク開始から実に14時間、普通なら、たった1時間半の距離なのに、ああ、疲れた。

『ヒッチハイクは時の運』というのを実感できた一日なのでした。


これぞ本当の『極楽温泉』♪
2007.08.14
やってきました門士(ムンツェル)。
ここは聖なる温泉(チベット三大聖地の1つ)への町!
ここから歩いて8Kmの場所に"ティムタプリ"という聖なる温泉が沸く場所があるのです。
西チベットではナカナカお風呂に入れないので、ここで温泉に入るためにやってきました♪
聖なる温泉で身を清める⇒聖なる山・湖を巡礼! って感じなのです。

ヒッチハイクで移動後すぐに宿に荷物を置き、お風呂セットを背負い、いざティムタプリへ☆
町から8Kmもあるので、歩きつつ車が通り過ぎる度にヒッチハイクを試みるも、運悪く誰も停まってくれずに最後まで歩く羽目に。

ティムタプリの源泉は手を入れられない程の熱湯で、湧き出ている周りは真っ白な湯の花が溢れており、チベタン達がそれを一生懸命取っています。
お湯もペットボトルやポットに汲んでいます。
お湯を汲んだり、湯の花を取ったり
右の画像、白いの全部"湯の花"
聞けば、この"お湯"も"湯の花のようなもの"も何やら薬になるとのこと。
肌に塗るのかと思いきや「食べる」のジェスチャー。
別の人はその場でパクパク食べてるし。
どう見ても湯の花なんだけれど、本当に食べて体に良いのやら?
試しに"けんぽこ"が食べてみましたが、ボソボソで無味、匂いはほのかに硫黄臭。
聖なる温泉といっても、なんでも体に良いワケないと思いますが、信じれば救われる? それとも本当に体に良かったり? 湯の花って食べられるの?
これを真剣に取って薬にしているチベタン達、きっと少しづつ寿命が縮んでいるに違いないと思ったり。
ほのかに硫黄な感じで、食べるのは体に悪そうでした。

●極楽温泉
この温泉が沸いている場所から下流に200m程行ったところに、この温泉に入れる施設があります。
建物は新しく、最近出来た模様。
英語名がメチャクチャの施設の看板。
各漢字を英単語に置き換えたようですが……。
施設に入り、料金を聞くと1人40元との事。7月は1人20元で入れたとの情報を聞いていたので、値切るもサッパリだめ。
オンシーズンなのでオヤジも強気なのです。
粘ってやっと1人30元。これより下がらなかったので、小部屋ではなく大きい浴場を私達2人で使わせてもらう事で交渉成立。

旅行に出て早6ヶ月弱、ミャンマーのバガンで入ったのが最後、実に5ヶ月半ぶりの湯船

久しぶりのお風呂、だだっ広い浴槽、大量のお湯、それはそれは幸せで、聖なる温泉だしで、まさに『極楽風呂』♪
いい湯だな、はははん♪
広々な浴槽、お湯は流しっぱなし。
温度は、ややぬるめ。
体もシッカリ洗い、空気の薄い中(標高4200m以上です)「ああ、息が苦しい、頭が痛い」と言い合いながら、1時間半ほど温泉三昧。
5ヶ月半ぶりの湯船&『極楽温泉』に大喜びで、入り過ぎて危うく極楽浄土に逝きそうでした。
これこそ本当の『極楽温泉』? 地獄に行くかも知れないけどね……。

温泉を満喫しすぎて、施設を出たのが午後7時半前。
日が暮れるまで約2時間、8kmの道を歩くのでギリギリの2時間です。
時間も遅く車がおらず、ヒッチハイクも無理なので大急ぎで帰りました。

●Over the rainbow.
帰り道、段々空が真っ黒になってきて、私達が向かう方角は雨模様。
"ひろみん"は寒さ対策を兼ねて雨合羽を着用し、ヤバいヤバいと焦っていると、すぐ横の山にいきなり落雷で辺りは真っ白に!
「ドン!」という音と共に大雨が振り出したので"けんぽこ"は傘をさすも横風が強く役立たず。
2人で地面に伏せ風上に傘を向け、雨が通り過ぎるのを待ちました。
やがて雨はヒョウになり、通り過ぎていきました。
2人ともビチョビチョになり、体の心まで冷え切って、すっかり湯冷め。
「最悪だー!」と後ろに振り向き雨雲を睨むと、なんと今まで見たことのない程の濃い色の虹が出ているではないですか!しかも2重の虹!!
「空にスプレーを吹きつけられたらこんな色になるんじゃない?」と思った程、濃くハッキリした虹がそこにありました。
最悪気分が一転、これまた極楽気分♪(単純)
二重&一番濃い瞬間は撮れませんでしたが、それでもこの通り。
『タルチョと虹』、またしても素敵な風景に出会えました。

「人生楽ありゃ苦もあるさ〜涙のあとには虹も出る〜♪」と口ずさみつつ雨上がりの空を見上げるのでした。
雨上がりの空と太陽
この後、寒空の下、1時間半程歩き続け、最後は真っ暗の中でクタクタになり宿に到着しましたが、この虹に出会えて良かった!!
雨上がりの2人の影を撮りました。


ヒッチハイク最高!?
2007.08.13
グゲ遺跡観光終了!ってことで、次は『聖なる温泉』だっ!!
とはいうものの、グゲ遺跡の町"札達(ツァンダ)"からは直接温泉方面へ向かうバスはありません。
※再度アリに戻り、アリから温泉の町に向かうバスはありますが、時間と費用が掛かります。

な・の・で、今回の旅行初のヒッチハイクをすることにしました。
治安の悪い国では、ヒッチハイクなんて恐ろしくて出来ませんが、ここチベットなら全く平気。
とりあえずローカルバスでメイン道路沿いの"巴尓(パル)"という集落に出て、そこからヒッチハイクです。

"札達(ツァンダ)"から"巴尓(パル)"へは、大して時間が掛からないと思っていたら、ガタガタの山道で5時間半も掛かりました。
途中何回かバスが馬力不足で坂道を登れず、乗客全員が降りて歩いて坂道を登ったりとちょっと大変な道でした。
バスを降りて、全員で山道登り。
標高が高く、息切れ切れで登りました。
しかし途中の峠から見る土林の景色は圧巻で、その凄さたるや完全にグランドキャニオンを超えてます。
「グゲ遺跡は、本当に凄い場所にあるんだなぁ」と再認識。
土林を見るなら"札達(ツァンダ)"から"巴尓(パル)"に向かう峠から見るのが一番美しいと思います。
ガタガタと揺れる車内からは残念ながら写真がマトモ撮れませんでしたが、"遥か彼方まで延々と続く土林"は心に残る風景となりました。

さて、バス移動が予想以上に時間が掛かったため、"巴尓(パル)"到着は午後6時過ぎになってしまいました。
暗くなるまであと4時間。 温泉の町への移動時間を考えて、午後8時までにはヒッチハイクを成功させたかったので、到着するなり直ぐにヒッチハイク開始です。
ひろみん、ヒッチハイクをする。
この写真のポーズはヤラセですが、実際もこんな感じです。
道路工事のトラックが砂煙をあげバンバン通っていきます。
これはチャンス!と手を上げ、乗せてちょーだいの合図。
工事用トラックの運ちゃんは必ず停まって話を聞いてくれるのですが、どれも行き先が10Km先の道路工事箇所まででした。
10数台捕まえるも、どれも全部行き先同じで断念。
たまにツアーチャーターのジープやランクルが通りますが、こちらは手を上げても「邪魔だ、どけ!」的な感じでドライバーが「シッシッ!」と手を振り、私達の前を猛スピードで走り去ります。
ツアーのジープは一台も停まってくれません。むぅ……。
停まって話を聞いてくれる車は何台かあるものの、どれも温泉の町まで行かずです。
1時間半程経った頃、空が曇りだし、強風が吹き、一気に寒くなったので、やむなくこの日のヒッチハイクは断念し、集落の一番端にある茶館に停まることにしました。
初ヒッチハイクは成果なしでした。残念!

この泊まった茶館がクセモノで、置いていたマグライトを盗まれる(確実に"宿のババァ"が犯人)し、布団を使ったからお金を余分によこせと言ってくるしで散々でした。
ベッドの布団を使わずにどう寝ろと?(怒)
もしも"巴尓(パル)"に泊まることになるならば『一番北側(阿里寄り)の茶館』に泊まるのは避けましょう。
"巴尓(パル)"の泥棒茶館:
もしも泊まるのなら、荷物に十分注意しましょう。
早く温泉に入りたいと、翌日は朝10時からヒッチハイク開始。
昨日と同じく、通り過ぎるのは"道路工事用トラック"と"ツアージープ"ばかりでその他の車は全くなし。

ヒッチ開始2時間過ぎの午後12時10分、白いトラックが温泉の町まで行くとのことで値段交渉もすんなりOK。(1人30元、2人で60元)
しかも荷台ではなく広々とした後部座席に座らせてもらい、温泉の町までの1時間あまりを非常に快適に移動できたのでした♪

思っていたよりも短い時間で楽なヒッチハイクが出来ました。
この後もこの調子で進めますように☆