大きな大きなアマゾン川は、まるで海のようでした。
レンソイスに向け、バリバリ移動してますよ
2009.08.18 【ベレン / ブラジル】
パラグアイ出国時にトラブルにあい、国境で無駄に1泊過ごし、その後は順調にブラジル入国。
ボニート2泊、カンポグランジ1泊、マナウス1泊、そしてアマゾン川をフェリーで下ること4泊5日、アマゾン川の河口の町:ベレンにやってきました。
ボニートまでは真冬の寒さだったのに、カンポグランジからは夏、マナウスからのアマゾン川下りは真夏の灼熱地獄でした。
ベレンの後はサン・ルイスを経由して、レンソイス(ここを見たい為にブラジルに来た)へと向かいます。
以下、近況をどうぞ。
※アマゾン川下りで時間を持て余していた時に作成した為、無駄に長いので注意!

●パラグアイ国境で荷物が無くなる 【2009.08.07〜08】
パラグアイからブラジルへ行く夜行バスでエンジントラブル発生。
乗客だけを他社のバスに移動させ、荷物は後でバスターミナルに届けるという事態になりました。
やはりというか、荷物はすぐに届かず、私達がバスターミナルに到着した27時間後に到着。
国境の町で無駄に1泊過ごすことになりました。
≪この件の詳細は けんぽこ日記:パラグアイの国境で足止め を参照してください。≫

●ボニートで天然の水族館を満喫 【2009.08.09〜10】

水中カメラ無いので川の上から撮影:川のキレイさが分かるでしょ?
50cmくらいの大きさのピラプタンガという魚です。
この魚の刺身を食べてみたら、そこそこ美味しくてビックリ!
ブラジル入国後、すぐにボニートに移動しました。
『ボニート』とは、スペイン語やポルトガル語で『美しい、可愛い』と言う意味なのですが、この"美しい"という名が付いた町ボニート近郊には、美しい観光スポット盛り沢山。
その中でもボニート近郊の湧き水があふれ透明度が非常に高い川(自然保護区)をシュノーケルして流されるツアーがとても良いとの事でそれを体験しにやってきました。
川のツアーは3種類あってスクレ川が2種と、プラタ川が1種。
魚がウジャウジャいて透明度もバッチリでシュノーケルの距離も長いというプラタ川ツアーに行ってきました。
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■ボニートの各ツアーについて
 ツアー代金は恐ろしく高いが、宿や旅行会社のどこで申し込んでも値段は同じ。
 ツアー代の他に、その場所までの移動費が掛かる。
  ・ プラタ川ツアー(昼食無し):88レアル/1人 (1レアル≒約52円)
  ・ コンゴウインコ:25レアル/1人
  ・ プラタ川⇔ボニート往復ワゴン:36レアル/1人
  ・ 安いスクリ川ツアーでも、55レアル/1人、往復ワゴン:18レアル掛かる。
 他にも洞窟や滝、近郊への各種ツアーが盛り沢山。
 どれも高いのでいろいろ遊びたい場合は出費を覚悟しましょう。

 また、申込み時に『何曜日はこの場所のみしかツアーがない』という風に、
 ツアーの曜日を限定されるが、実際はどの場所も毎日ツアーを開催しているので、
 何件か旅行会社を当たれば、曜日に関係なく行きたいツアーにいつでも行けます。
 町ぐるみの『旅行者を少しでも長く滞在させよう計画』に騙されないように!
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朝9時、宿にワゴン車がピックアップ。
1時間程走り、プラタ川の観光センターへ。
ツアー時の注意事項や説明を受け(英語とポルトガル語)、ウェットスーツに着替えて、30分程森を歩いてプラタ川の上流へ。
川の水は湧き水なので24度と暖かく、水に浸かっている分には良かったのですが、季節はまだ真冬なので外気温はかなり寒い。
ツアーメンバーの西洋人1人が泳げない人で時間が掛かり、川に浸かりっぱなしで2時間半。
通常は1時間半で終わるらしいので、ちょっと得した感じでした。

可愛いイラストで描かれたプラタ川の周辺図を使ってブリーフィング
防水カメラを持っておらず水中の写真は全く無い( 『ブラジル ボニート プラタ川』と検索すれば誰かしらの写真が見れると思います…)のですが、幅5〜6m/深さ1〜2mの透明の川の中に南米特有の巨大熱帯魚がウジャウジャいる光景の中をシュノーケルをつけて、プカプカ浮かび流されること2時間。
急流を岩に気をつけ1人づつ流れたり、木の下をくぐったり、湧き水が噴火しているみたいな場所で潜ったりとイベントも盛り沢山。
今まで見たこと無い巨大熱帯魚の群れと透明で美しい水中の光景の素晴らしさに、あっちこっちキョロキョロしすぎて首が疲れました。
プカプカ流された後は本流の川(深さ5〜10m程で多少濁っていて水が冷たい)に合流するので、そこから20分程は泳ぐかボートで行くか。
けんぽこは泳ぎ、ひろみんはボートに乗りましたが、本流には更に巨大な魚が沢山居たので泳げる人は泳いだ方が楽しいと思います。

プラタ川ツアーの後は昼食タイム。
プカプカ浮いているだけでもそこそこ疲れておりご飯の美味しいこと!
私達は持参のサンドウィッチと果物とジュース、他の客はランチビュッフェ(高い)を食べてしばし休憩。
その後は『コンゴウインコの生息地』へ。

生息地へ向かう途中の道路脇でアリクイを見つけて撮影タイムとなりました。
この辺は赤色の土の塊で出来た大きなアリ塚(シロアリ)が無数にあるのですが、アリクイはそれらを転々と食べ歩いているようです。
ガイド曰く「シロアリは木をダメにするので、アリクイは森を守るのに大切な存在」だそうですが、その脇で人間が木を伐採して開拓してますが、なにか?
自然って本当に良く出来てますが、我ら人間だけは自然に反する生物ですね、ホント……。

アリクイの親子:シロアリから森林を守るヒーローだっ!
いくら好物だといえ、一生アリを食べ続けて辛くないんでしょうか?
地下水脈の地盤沈下で出来た巨大なクレーターが『コンゴウインコの生息地』になっており、プラタ川と合わせて観光スポットになってます。
あまり期待しないで行った場所なのですが、以外に面白い。
コンゴウインコが大量に木に止まってる!
しかもめっちゃデカくて、めっちゃキレイ!!!


タイミングよく、展望台のすぐ下に止まってくれました。尻尾以外で50cmくらい。
デカイ! 美しい!!
プラタ川も凄かったんですが、コンゴウインコも凄いんです。
プラタ川にお寄りの際には是非どうぞ。
他にも珍しい鳥をいくつも見れて大満足。

くちばしが大きい鳥さん:ポルトガル語の名前聞いたけど忘れました。
生息地を出たのは夕方5時過ぎで6時過ぎに宿に到着。
朝から夜まで自然大満喫のツアーとなりました。

●カンポ・グランジで沖縄ソバを食す 【2009.08.12】

カンポ・グランジで唯一の見所(?)、コンゴウインコのオブジェ
ボニートの後は、カンポ・グランジヘと移動。 早朝5時半発で10時過ぎには到着しました。
ここから飛行機で一気に北部へ移動しようと旅行代理店めぐり開始。
どこも格安航空券なんて扱いはなく、ネット上の航空券+10%の手数料を取る値段で売ってきます。
ブラジルのほとんどの格安航空会社はナゼか外国人はネット上では買えず(ブラジルで発行したクレジットカードとブラジルの納税番号が必要)、安い値段を見つけても何も出来ません。
外国人用専用ページを用意している航空会社でもブラジルの納税番号を聞かれたりして買えず、結局は代理店を通して10%の手数料を払うハメになってしまいます。
しかも航空会社のオフィスに直接出向いても10%の手数料を上乗せされちゃうから訳が分かりません。
旅行会社行ったり、空港のオフィスに行ったりして半日丸々時間をつぶし、結局は直前割引のチケットを+10%手数料で旅行代理店で購入して翌日の深夜便でマナウスへ飛ぶことになりました。
そして翌日、カンポグランジの町を適当にブラブラし、お昼に中華料理、夕食に沖縄ソバを食べに行きました。
毎週水・土曜の夜6時から鉄道駅近くで沖縄ソバがメインの縁日みたいなのがやってるらしく、そこで沖縄ソバが食べれると聞き、夕方6時過ぎ、真っ暗な道を恐る恐る歩いてソバ会場へと向かいました。

ブラジルの都会の夜は治安が悪いと聞いていたので、常に周りを警戒して30分。
浮浪者が寝ている人通りが無い道の奥に縁日っぽい明かり発見。
車が大量に路上駐車してあり、人混みが見えてホッとしました。

カンポグランジ名物、水・土曜の沖縄ソバ縁日
昼間は閑散としているらしいですが、夜は全てのお店が営業していて賑やかでした。
会場はまさに縁日に似た楽しげな感じで、現地人と一部観光客らしき人でけっこう混んでます。
野菜、日本の食品、お菓子等の屋台とその後ろはソバ屋がずらりと並んでいて、会場の奥には食べ物以外の出店があり、おもちゃや雑貨をいろいろ売っていました。
沖縄ソバ屋は沢山あるものの、どこが美味しいのかサッパリ分からないので、お店をいろいろ観て周り、従業員のTシャツの後ろに『ありがとう』と書いてある店にしました。
男は背中で語るもの、その背中には『ありがとう』。
胡散臭い、いや、とても謙虚なそのTシャツ。
そして、店の名は『ICHIBAN』。
そうです、一番です。
何が一番かは分かりませんが、堂々と"一番"と謳うくらいなんですから、きっと 沖縄ソバの味がカンポ・グランジで一番に違い有りません。
中国人が日本人経営のフリして『一番』や『東京』という名をよく好んで使いますが、ここはきっと間違いない。
ちなみに店員は皆ブラジル人で、1人シンガポール系の顔をした女性が仕切ってました。って中国系か!(どうかは分かりませんが……)

沖縄ソバという名のブラジル風ソバ。 お値段 大:12レアル(約620円)
大して美味しいもんじゃありませんでした。
結論、沖縄ソバは大して美味しくありませんでした。
他の店はもっと美味しいのか謎ですが、ボニートで食べた沖縄ソバも似たような味で大して美味しくなかったし……値段も高い。
『沖縄ソバは沖縄に限る。』と沖縄の地球の裏側で悟った夜、帰りはションボリしつつ、安全のために遠回りして大通りを歩いて帰ったのでした。

沖縄ソバを食べるためだけにカンポ・グランジに行くことはやめましょう。
しかも、夜にあそこまで歩いていくのはけっこう怖い。
そして深夜、マナウスに向け空港へと移動したのでありました。
≪この件については 『ひろみん日記:沖縄にやってきた!?』 も参照してください。≫

●暑つつ! 真夏のマナウスへ 【2009.08.13】

アマゾン川の真ん中の町:マナウスは大都市でした。
深夜便でまずはサンパウロ近郊に飛び、乗り換えてマナウスへ。
冬から、いきなり真夏になりました。
急に暑くなって体がなれず、汗が止まらずで全身ビッショリ。
空港で町の地図を貰ってバスで町へ移動。
バスを降りてちょっとで宿が見つかったので、宿に荷物を置いてフェリーチケット探しにGO。
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■マナウス空港からマナウスの港付近への行き方
 空港出口を出て右、道なりに50m歩くと赤い屋根のバス停留所有り。
 306番(2.25レアル) か 813番(2.5レアル) のバスに乗る。
 30分くらいでフェリーターミナルの前を通過するので、そこで降りれば、
 周辺に安宿が沢山ある。
 ロンプラや歩き方には「バスを乗り換える」と書いてあるが必要なし。
 ※空港の観光案内所で各種情報と地図が貰えます。 
 空港へ行く場合、フェリーターミナルの前から306か813に乗る。
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フェリー乗り場周辺にチケットを安く売る連中がいっぱい居ることを聞いていたので、さっそく値段調査。
フェリー乗り場に向かうも誰もチケット売ってません。
早くも聞いてた情報と違います……むむむむぅ。

仕方ないので、フェリー乗り場のチケット売り場で正規料金を調査。
毎週水・金曜発との事で、その日は木曜だったので、翌日金曜のフェリーを聞きました。
マナウス⇒ベレンが、ハンモック:180 or 200レアル、個室2人で:1000 or 1200レアル(1レアル≒52円)。食事無:別途フェリーで購入。
値段が違うのはハンモックがLower(セグンド)とUpper(プリメーラ)、個室は風呂無と風呂付の違い。
やはり正規料金はいいお値段、しかも思っていたより高い。

とりあえず外に出て、その辺の人にチケット売りがどこにいるか聞いてみるもポルトガル語なのでうまく通じない。
ブラジル人はスペイン語を理解すると聞いていたけれど、思った以上に通じないし、こちらもスペイン語ほどポルトガル語を理解できません。
いくら?とか数字などの簡単なことは通じるけれど、それ以外は単語が微妙に違うので分からないことが多いのです。
何人かに聞いていたら、スペイン語を話す人が居て、チケット売りの居る場所を教えてくれました。
『アドウフォ・リスボア市場』の海岸側がフェリー乗り場になっていて、そこに行けばチケット売っている人が沢山居るとの事。

教えてもらった場所へは歩いて10分もせず着きました。
早速、片っ端から値段調査。
協定しているのか、誰も皆言い値は同じで、マナウス⇒ベレンが、ハンモック(プリメーラ):150レアル、個室2人:600 or 700レアル(1レアル≒52円)。食事無:別途フェリーで購入。
値引き交渉してもあまり下げてくれず、他の客の買ったチケットの控えを見せて値段をアピールする人が多数。
行ったり来たり1時間程ウロウロしていたら、何人かの客引きが更に値引きしてくれましたが、「明日、出発当日の午前中ならもう少し割引きしてくれるかも?」と甘い考えをして、結局この日は買わずに宿に戻りました。
宿に帰ってシャワーを浴びたら体がヒリヒリ……ウシュアイアの管理人生活で色白になった顔や腕が、たった数時間の日焼けで真っ黒になりました。

●憧れと現実、アマゾン川、4泊5日の船の旅 【2009.08.14〜18】

アマゾン川、4泊5日の旅、出発進行!
そして翌日、出発当日の9時にチケット交渉に出向きました。
昨日仲良くなって値下げもしてくれた人達を順に訪れて値段を聞きました。
結果、昨日の最終価格と変わらずで、なかには値段がもとに戻った人も!
今日の出発を逃すと次は水曜になるので足元を見られたかも??
これはマズイと、昨日一番安かった人に『ベレン行きではなく途中の町:サンタレンまで』(※サンタレン行きは多数あって、翌日も船が有ったため)の値段交渉をし、その途中に昨日交渉したベレン行きの値段を確認して、両方を更に下げるところまで下げて、最終的にベレン行きを買うことにしました。
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■ マナウス(金曜15時発) ⇒ ベレン(火曜 午前中に到着予定)
  船名:『11 de MAIO』号 の 交渉後の値段
  ・ ハンモック(プリメーラ):120レアル
  ・ 個室(風呂無) 2人:480レアル (1レアル≒52円)
   ※食事無:別途フェリーで購入。
   ※水曜発は2社が運行しているので、金曜発より交渉しやすいかも。
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ハンモックでの移動を憧れていたのですが、「結構大変」ということを聞いていたので個室を買うことにしました。
個室はハンモックの2倍の値段ですが、個室・エアコン付きだし、荷物の管理も楽々なので、まあ良しとしました。

ハンモック部屋の様子:ビッチリとギュウギュウ詰めでハンモック吊ってます。
場所取りは早いもの順!!
宿に戻りシャワーを浴びてチェックアウトし、12時に再度訪問。
チケット売りと一緒に船で乗船手続きをしていると、なんと風呂付の部屋になりました。
ダブルブッキングなのか何なのか、私達が買ったチケットは間違いなくCamarote(個室・風呂無)だったのですが、Suite(個室・風呂有)に!
クーラーはもちろん、ベッドも大きく、部屋も少し広く、いつでもシャワー浴びれるし、これは快適!
チケット売りの彼も部屋まで荷物を運んでくれて一緒に喜びあいました。
個室・風呂付はどこでも600レアルまでしか安くならなかったので、結果120レアルのお買い得?
高いのか安いのか分からない個室となりました。

左側にトイレ・シャワー室が付いてます。
予定より1時間半遅れて16時半の出発、大都市マナウスを離れて、いよいよアマゾン川の旅の始まりです。
しばらくは町並みが見えていましたが、やがて森と川だけに。
その後の景色はずっと同じで代わり映えが一切無かったものの、夕暮れ時に真っ赤に染まる空と川と森の美しさに思わず溜息。
日暮れの後は一面真っ暗の世界に。
なぜだか星はあまり見えませんでした。

夕食の時間になり、ご飯のチケットを売店で買い、台所でご飯と交換します。
ご飯は丸いアルミホイルに入った弁当でした。
味はまあまあ、しかしこのあとずっと連続で昼夜同じ弁当(若干味付けが違うが中身は同じ)
お腹は膨れるけれど日に日に「ああ、またか……」と満足度が下がっていくご飯なのでした。

1食6ヘアル(約310円):4日間、昼・夜と毎食ほぼ同じ内容のご飯でした。
ハンモック部屋は20時過ぎには就寝タイムって感じで、皆ハンモックに潜り込んでいました。
真っ暗で景色は見えないし、特にすることもないしで寝るしかないようです。

船の一番上のデッキには売店があり、酒とおつまみを販売して大音量で音楽をガンガン掛けているのですが、テーブルを出して賭け事をしている現地人が10人程居るだけでした。
星もあまり見えなくて、私達もこの日は早く就寝。
夜はクーラーが効いて寒いくらいでしたが、外はどうだったんでしょう。

【2日目】
他社のエンジンが故障した船を左側に繋げて牽引したため、左半分の景色が見れずでガッカリ。
牽引しているためか船のスピードも遅くて心地よい風が少なく、デッキは湿度&蒸し蒸し地獄と化したのでした。
ひろみんは合計30分も外に出ることなく、終日部屋の中でゴロゴロ。
個室はクーラーが多少効いているので助かりましたが、ハンモックだったら辛い一日でした。
いつも結果オーライですが、ツイているのかツイていないのか分かりません。
ちなみに、夜は曇っており星空も何も見えませんでした。

左の船を牽引中:この船のせいでハンモック部屋は蒸し風呂状態に…。

【3日目】
昨晩から午前10時過ぎまでサンタレンという町に泊まっていました。
牽引していた船はサンタレンで離れたので、デッキは風が心地よく快適。
サンタレンのすぐ近くで2つの川が合流しているのですが、その川々の水は成分やら何やらが違うらしく、ナカナカ交じり合わず1Km以上も2色になって流れていました。

茶色と青色、2色の境目付近をタンカーが通っていきました。
これを見たときは『おー、アマゾンだー!』と結構テンション上がりました。

そして昼過ぎ、昼食を食べようと売店に行くと、売り切れ!
え?まだ12時過ぎですよ? 内容は昨日と全く変わらずのご飯でしたが、他人が食べてるご飯の美味しそうなこと。
食べれないと食べ物の有り難味が分かります……。
「昼夜、同じご飯じゃん!」と言っていた昨日が遠い昔のことのようです。
仕方なく、乗船前に買い込んだ果物やお菓子を食べて凌ぎました。
その後も景色を見たり部屋でゴロゴロしたり。

朝や夕暮れ時の空や森や川の光景や色の変化はとても素晴らしいんですが、昼間の外の景色は全然代わり映えせず、楽しみにしていたピンクの淡水イルカの姿は全く見れず、至極稀に蝶々がひらひらと舞い、野鳥が飛んでいるのを見かけるだけです。
そしてポツリポツリとある川辺で生活しているらしき小屋とカヌーを漕ぐ人々。
ああ、憧れのアマゾン川は、長いわりに変化がなさ過ぎて退屈だ。


上:アマゾン流域に暮らす人々の小屋
下;川幅が狭いところではカヌーの漁師をよく見かけました。
ひろみんは相変わらず部屋でゴロゴロ寝ています。
「アマゾン川の船乗りたい!」と言ったのはひろみんなのに、外出時間は1日1時間も無い感じ。
まあ、それでもあまり変化のない景色は十分なのかも?

夕飯は18時からということだったので、少し早めに17時45分に買いに行きました。
チケットを買い、交換しに行くと「売り切れ!」
「えー、昼も食べてないのにそりゃないよー!!」と、けんぽことすっかり仲良くなった食事係のおばちゃんにガックリをアピールし、チケットを払い戻しに行きました。
しかし、毎食同じ内容のご飯なのに何で人数分のご飯を用意出来ないのか謎です。

売店で払い戻ししていると食事係のおばちゃんがやってきて「こっちへ来い」の仕草。
昼も食べれなかったのを可愛そうに思ったのか「2食分用意してあげるから15分待て」との事でした。
15分後、夕食を手に入れおばちゃん共々ニッコリ。
なんとそのご飯は牛肉でした。今までは鶏肉しか入ってなかったのに!
その後の弁当は全部鶏肉だったので、もしかしてスタッフ用を余分に作ってくれたのかも?
ご飯を貰っているうちに夕日は沈み(曇ってましたが)、曇り空で星空も見えず。
いつもとちょっと違うご飯を食べて、上機嫌で早く寝たのでありました。

なんか楽しみがご飯だけになってます。
あのアマゾン川を船で下っているんだぞ!

【4日目】
朝からひろみんが「ソリティア」が解けないというので、2人でソリティア。
確かに全く最後までキレイに片付きません。
あれこれとやり直しして朝8時から10時半までするも解けず。
アマゾン川を船で下っているのにソリティアです。
ソリティアなんて、どこでも出来るのに!!

そのうちどこかの町に到着しました。
外に出て、しばし町の写真を撮影。
動き出し、またお昼がないと困ると早めにチケット購入。
食事受取所は11時にして混みこみで激しい昼食争奪戦が繰り広げられていました。
無事に昼食をGETしましたが、またいつもと同じご飯でちょっとガッカリ。
川幅がずいぶん狭くなり船の両側数十m先は森になってます。
カメラのズームじゃなくても小屋や森が写るのが嬉しいですが、距離が近いだけで相変わらず代わり映えしない景色が続きます。
ひろみんは相変わらず部屋でゴロゴロ寝ています。
けんぽこもあまり外に出ず部屋でゴロゴロ……。

川幅が狭いとこんな感じで両脇の森も近い。
川幅が広いときは、あまりにも広過ぎるので片方はまるで海のように見えます。
この日は天気がよく雲も少なく夕日がきれいに見れました。

夕日もキレイだったのですが、夕日が沈んだ後、空に光線が溢れて幻想的でした。
そして、アマゾン川下り最後の夜には満点の星空が!

真っ暗なアマゾン川の空に浮かぶ船の頭上にはワシ座のアルタイル、そして夏の大三角形が爛々と輝き、右側にはひろみんの星座:さそり座のアンタレスの赤い星。
白く輝く天の川をいくつもの流れ星が横切り、とても美しい星空を見ることが出来ました。

アマゾン川のフェリー、憧れと現実の差は大きかったけど、日中の殆どを部屋でゴロゴロしてたけど、最後の星空に文句なし!

大満足のアマゾン川下りの旅なのでした。

旅の最後、ベレンの町が見えてきた!
アマゾン川の河口にはビルが立ち並ぶ大都会がありました。

あ、一番の楽しみだったピンク色の淡水イルカ見てないや……。